小泉氏の人心掌握の術は、弁証法であると思う。「抵抗勢力も味方にして見せ る。」ということでこれまで自民党を掌握してきた。しかし、ここにきて、郵政民営 化の自説に固執し、あるいは、アメリカの要請に応えるためか、横暴な振る舞いに走っ た。
彼の弁証法は、何弁証法だろう。国粋主義者だから、観念論的弁証法ではないだろ うか。
片やこれからのリーダーになるであろう田中康夫氏も弁証法をモットーとしている。 田中氏は、小なりといえども、長野県で県民の立場に立ち赤字財政の建て直しに成功 している。この手法を国政に活かしたいのだろう。彼はおそらく唯物弁証法だろうと 思う。
弁証法と、弁証法のぶつかり合いになるだろう。ひるがえって、唯物弁証法の本家、 日本共産党は、永らくレーニン主義に毒されていたので、弁証法を忘れてしまってい るのではないだろうか。
日本共産党が、唯物弁証法に立ち返れば必ず21世紀を推進する大きな力になれる 筈だと思うのだけれど。