中央委員会総会で決められた、次回の小選挙区候補の擁立についての見解…選挙区で、日常不断に候補者が活動できていない所には、候補を立てないということ。
この方針変更については、支持者に対して、説明責任を果たしていない点が問題だと思います。(私の選挙区では、一般有権者とは全く接点のない、県委員会の建物の中で活動している方が立候補します。ちなみに、過去二回の衆院選では、一度も小選挙区候補者を駅や町中で見かけることはありませんでした。)
日刊紙を見ていると、毎日のように、二面の片隅に公認候補が決定された記事が、載っています。
そして大阪・近畿版で顕著なのが、「小選挙区候補」よりも「比例候補」にウェートが置かれていること。小選挙区で一番健闘すると思われる穀田氏にしても、京都1区候補の文字は小さく、「近畿の比例候補」という所が強調されています。
比例を軸にすえるのに、比例に党の力が集中していないような、党員・議員・支持者・読者の総力のベクトルは、分散しているように感じます。このまま惰性で従来どうりの選挙を戦えば、結果は前回と同じになるのではないでしょうか。
8月23日に志位氏は「報道ステーション」に出演しましたが、古館キャスターに小選挙区での戦いかたを訊かれた志位氏は、議席を獲るんじゃなく、「得票を増やしたい」と答えました。(委員長は得票率が上がるだけでいいのだろうけど、零細庶民をねらい打ちする様々な改悪案は、国会の勢力を大きく変えない限り、私達を襲ってくるんです。得票が増えればいい、なんて、小さいこといわないでほしい)
私の居住地域を管轄する地区委員会の方とお話しする機会があったのですが、小選挙区にやみくもに候補を立てるのはなぜか尋ねると、それは即座に「ビラまきのため」とかえってきました。
供託金300万円でできる、広報活動の費用対効果について、党は過去、調査したことがあったのでしょうか?
電話作戦についてもしかり。こちらの発言を封じるように、上部機関作成の800字程度の原稿を一気に読み上げられたら、一般の方はどう受け止めるのか、といったことは考慮に値しないものなのでしょうか。
党の公式HPにもありますが、皆さんは「たしかな野党が必要です」のポスターか赤旗号外をご覧になりましたか?
キャッチフレーズはいいとして、その下の志位氏のアップの写真がいけない。
ひどくセンスのない物に仕上がっています。
そして、テレビCMの撮影も行われていると、テレビ朝日に報道され、また党HPにも意気揚々としている志位氏の姿が伺えます。
CMの内容も、ポスター・号外を見ていれば、推して知るべし、溜め息が出るような物なのでしょうね。
党の政策に「青年に雇用を!」とうたってるんだから、もっと若い人の作品なりをオーディションしたり、若い人の感性に耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。
今の党の姿をみていると、党組織を人間にたとえるなら、心室細動を起こしているようにわたしには感じます。
小選挙区には、まだまだ候補を擁立する動きがあるし、比例にも、「泡沫」候補が追加されています。
それでもまだ足りなくて、TVのCMも準備ができた。
お金の力に頼ってばかり、メディア戦略がある訳でもない。これでは放漫財政ではありませんか?
これから発行される「政権公約」準じたパンフレットのデザイン・レイアウトが心配です。前の参院選の時みたく、他党が党首のアップ写真だからといって、真似する必要はないですよ。上質な紙を使っているのに、表紙が志位氏では…駅で捨てられているのを見ると悲しくなるのと、いつまでたってもセンスのないデザインにOKを出し続ける人への怒りと。
貧者の一灯が集まってできた印刷物が、選挙事務所の隅に積もられたまま処分されるのも、あまりに哀しい。
党の押し出しも、各選挙区における戦術も、「めりはり」が無さすぎます。
優先順位をつけて、選挙に臨んで欲しい。
まずは、東京10区で公明・大田氏を、尼崎で公明・冬柴幹事長を落とすことを真っ先にやってほしい。
党の専従の方はすぐ、民主とは政策協定を結べる状態じゃないから無理、とすぐおっしゃる。でも、ひろしま6区では自主投票にできるんだから、公明の立つ9選挙区で、相手の嫌がることをやってもいいんじゃないですか?
志位氏は重複立候補をやらないままで告示を迎えるのでしょうか。
せっかくだから、これからの日本にとって危険な候補者がいる選挙区で立候補していただけると、ありがたいのですが。たとえば、民主の西村真悟の「刺客」ではなく「論客」として乗り込んでみるのは如何?
残念ながら、比例単独でいくのであれば、志位氏の名簿順位を何番にするかで、志位氏の考えがある程度つかめることになるでしょう。
1位なら、私は、志位氏の保身と考え、党のトップにふさわしくない人材と評価します。
志位氏には一番、「潔さ」を求めます。
口先だけでなく、本気で議席増を狙うなら、2位か3位で選挙に臨んで欲しい。
自分が議員でいられなくなるかもしれないという想いが、真剣に票の掘り起こしをする、最大の動機付けになると思います。泥臭く、懸命な姿に、トップとしての信頼感が増すのではないでしょうか。
個人の願いとしては、南関東ブロックでは、1位を浅野史子さん(35)にしてほしい。「若者に仕事を!」ということをキャッチフレーズではなく、党は真面目に取り組んでいることをアピールできるし、実際、高齢化している現職議員からの技術の継承をうける機会としてもいいのではないかと、私は思うのですが。