投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

理念と現実のおどろくべき乖離;憲法9条の文言と現実の自衛態

2005/08/06 かばさん 60代以上 ペンショニヤ

 片岡哲哉氏はアメリカ在の政治学者。彼のアメリカ通信から以下を引用;

Vol. X, No. 148 平成十六年十二月二十日
或るニュースレターに依頼された論文が爆発的な人気なので転載する。本誌の読者には古い話の焼き直しで失礼だが。

憲法改正は実質的に既に完了した

新防衛計画大綱の敵は中国・北鮮 新大綱の内容を一読すると平和憲法は既に実質的に改正されたことが一目瞭然である。今や自衛隊は北の守りを解いて、陸続と南西方面に移動する。ソ連との戦争を前提とした戦車や重火器は放棄され、ミサイル防衛、対潜警戒、北鮮ゲリラ攻撃への対処に重心が移る。海外派兵はアメリカとのお付き合いが目的で、重点でない。日本の仮想敵国は中国と北朝鮮である。テポドンやノドン・ミサイルの発射が探知されると、現地司令官の裁量で数分内に迎撃ができる。内閣はこれを追認するだけだ。敵のミサイルで日本本土が被弾すると、戦闘爆撃機と空中給油機が飛び立って、報復攻撃を行う。宮古島に近い塩路島には空自の一個飛行中隊、米海兵隊の一個航空団が配備され、台湾に対する中国攻撃を牽制できる。

米軍再編で朝鮮は日本に全面委託 日本のメディアは米軍再編成の本当の意義を国民に伝えていない。米軍は韓国からだけ撤退し、日本には第一軍団司令部が来るのだから基地反対運動をやろうという旧態依然とした態度だ。アメリカがイラク戦争に勝てない理由は兵員の欠如である。兵隊が足りないのだ。予備役は実質上の徴兵制下にある。米軍再編の第一目的は、朝鮮半島を全面的に日本に委託することである。朝鮮問題は第二次大戦の落とし子であり、日本が憲法に固執するので、54年間も世話してきたが、もう自分でやれというのだ。第二に日本が中国との地域的勢力均衡を維持し、米軍は戦略的予備軍として日本の後ろ盾になる。司令部は戦闘部隊でない。戦闘部隊は中東に転進する。

小泉純一郎再評価の時が到来 総理の初期の公約は「自民党をぶっ壊し、憲法を改正する」だった。彼は二期満了の前に、既に公約を貫徹したのだ。靖国参拝は中国との緊張をつくり、それをテコに外務省ODA予算から対中援助を削るのが目的だった。ODAは橋本派の資金源であり、これを切られた橋龍が日歯連の一億円に手を出したら、検察が待ち構えていた。これで田中軍団は「ぶっ壊された」。総理は二つの公約を守った。形式的には憲法改正は先の話しだが、これに反対するには米軍再編成を逆に戻すことが必要になる。それは不可能だ。自民党内に改憲反対の声は消滅し、朝日だけとなった。私にとって、小泉純一郎は未だに謎だが、偉い政治家であることは疑えない。

 「ロン⇔ヤス!」「ジョージ⇔リュウ!」「ジョージ、ジュン!」などと肩をたたきながら怪談の結果がこれだ。
 メジューサを倒すためには、「鏡」が必要であった。マスゴミがはなつ眼力に対してはこれをミラーではね返してやつの本体に一撃を食らわせる必要があるのだが、、、。