いるかさんの主張はわかりにくいのではなくて、はっきりとした、改憲論ですよね。それも、随分昔から主張されてきた明白な改憲案で、耳新しいものは何もないと思いますよ。(数十年前からかな)
国会承認はおよそ軍をもつ法治国家なら、米国を含めてほぼ全ての国が規定している事ですし、文民統制にいたっては、これは、軍が(文民主体の)自国の政府に忠実であることというにすぎません。
これは当たり前のことで、そうでなきゃ、むきだしの軍政ですよ。
米国の場合も、ちゃんと!上下両院の承認を得て、イラクへの侵略戦争を(文民統制のもとに!)始めたわけだし、ブッシュは
民主的?選挙で国民の支持を集めて立派に!?再選されたわけですよ。そして、ちっとも平和じゃないわけです。テロもちっとも
なくなりませんね。
議院内閣制をとる日本では、国会の多数派即ち政権側なわけで、国会の承認とは、政権側内部の合意の確認にすぎませんよ。
せめて、何か耳新しい意見たろうとするなら、(その気がない!かな?)イ、国民投票で決する。とか、 ロ、如何なる軍事同盟にも参加せず、外国軍に基地を提供しない。とか、そういう主張くらいあってもよさそうな、、どだい無理か。
独仏等の対応は立派だったとは思いますが、今の日本では、ただ単に、自衛隊(軍)を大手を振るって海外派兵することに手を貸すだけなのはわかりきった結末で、それだけではなく、
1、徴兵制の採用に道を開き、
2、国民の主権と民主的権利の制約(自民党案は国民を縛る内容)
3、さらに、改憲手続きの簡略化による、連続改悪の予定
等々ファシズムへの(一見民主主義の体裁を見かけだけ整えた=微笑のファシズム=極めて日本的ですな~)道が待っているだけですよ。
戦後60年まがりなりにも、平和で、戦争にまきこまれずにすんだのは、日本国民の平和への決意もさることながら、憲法9条があったからですよ。隣の韓国は徴兵制で、イラク戦争だけではなく、ベトナム戦争にも大軍を派兵し続けて、莫大な数の死傷者をだしたのを御存知ですか?30代ではベトナム解放のことを身近には知らないでしょうが、、私は当時20歳で、毎日手に汗握る思いで、解放戦線が傀儡政権の首都サイゴンに進撃し続ける報道を見ていました。
私はもちろん、私の子供達も徴兵制のもと、戦争に巻き込まれるのはご免だね。(韓国の二の舞だよ)憲法改悪絶対阻止ですよ。
阻止による利点は
1、徴兵制をしくことはできず、
2、あからさまな戦闘目的を自衛隊の任務とすることもできず、
3、集団的自衛権も認めることが難しい、、やろうとしてるが、、
4、さらに、一応他の先進国並みの民主的諸権利も認められている
(かなり形骸化してしまったが)
5、そのため、ファシズムへの防波堤の役割をはたしている。
6、生存権を明記している。これは福祉の根本を構成しています。
等々です。
独仏のことがでてきましたね。残念ながら、日本の民主主義は、ヨーロッパの先進国に比べると、はるかかなたといえる位、遅れています。そのことはまた、べつの機会に述べましょう。
ところで、いるかさんは首都圏のような都会にお住まいですか?
私の意見はそのこととちょっと関係がありますよ。
以上、いるかさんに限らず、ほかのかたでも、拙論へのご意見がありましたら、お寄せください。では、失礼します。