小泉さんは、郵政民営化についての民意を問うと言う名目で衆院を解散したが、正直言って、郵政民営化が是か非か、私にはわからない。
郵政民営化がどうしても必要だと私が確信したなら、わが区では、公明党に投票するしかない。国民に判断出来ない状態で解散するとは、まことに無謀だと思う。もちろん、公明党支持者の人にもわかるわけはないと思う。でも、彼等は小泉支持に回るだろう。
「強きを助け、弱きをくじく政治だ」という、志位さんの言葉はまことによく分かる。小泉さんが民営化を急ぐ理由は、アメリカに催促されているからだとも聞いている。日本の国民より、アメリカの金融会社を儲けさせたいのか?
それなのになぜ、小泉支持が多いのか、強い人はますます強くなろうと思い。弱い人は、未来を投げ出してしまって、考えようとしないのかも知れない。
私の居住区には、女性のホームレスが二人いるという。先日その一人をふれあい館の入り口でかいま見た。大きな荷物(家財道具)を二つ抱えて暑い最中、倒れ込むようにして、館内に入って行った。
まだ、若い感じでほの白い顔には、色気もただよっていた。
一目でわかるホームレスが入って行った館内で、職員はどんな対応をするだろうかと気にかかった。
もし、私が職員だったら、どうするだろうかとも、自問してみた。
私の家には、かって、夫婦喧嘩をした中国人の奥さんが窓から飛び降りて逃げて来たといって、裸足でとまりにきたり、精神障害者の人が突然とまりに来たり、精薄の人が家出をして泊まりにきたりしたことがある。いずれも一晩だけという条件でしぶしぶ泊めたことがあるが、もし、あのホームレスがとめてくれと言ってきたら泊めてあげれるだろうかとも自問してみた。出来ることなら近づきたくないのが本音である。そういう自分の心を感じるとごめんなさいね。と、後ろ姿に心の中で謝った。
先日大衆組織の班会でそのことを話題にしたら、ホームレスの存在を知っている人が複数いた。ある党員の人が「あのホームレス、お化粧をしているのだよ。あそこまで落ちても、まだ、色気があるんだね。と、家で話したら、(あんたは、冷たいね。)と、夫から言われた。」と、話した。「そうよ。あんたは冷たいよ。少しでもきれいにしてなければ、人中に入れないでしょ。トイレにもはいれない。相手の身になって考えてよ」と、私は抗議した。
その党員は、原水禁の問題でも、(いかなる国問題)で、「日本共産党が中国の核実験を支持したから、分裂したのよ。」と、私が言うと、「知らなかった。何でも相手が悪いと思っていた」と言った。その党員は班内のオピニオンりーダーで、他の党員達は、私たちの会話に入らず押し黙っていた。
今、日本の国債の発行残高は、GNPの2.2倍あると言われ、放っておいたら、国債の値崩れが起きる。国債が値下がりするということは、金利が上がるということである。国債の発行は現在でも増えつづけている。日本のGNPを現在の2.2倍に膨らますことが出来れば問題は解決するかも知れないが、さもなければ日本国は破産する。第二の敗戦が目の前に来ていると思う。ハイパーインフレが増税という形で現在じょじょに忍び寄っている。
国債をめいっぱい買い込んでいる銀行も再び倒産するかも知れない。デフレよりこわいインフレ。・・・デフレは若者の職をうばったが、インフレは、高齢者の財産を奪い、その生存権を奪うだろう。今は、経済的戦争の最中だと思う。弾丸にはあたらないけれども希望を失って自殺する人の数は増えるばかり、ホームレスの姿は、明日の我が身だと思う。そんな明日の姿をもっと話あえる党だったら、もっと支持拡大に精がだせるのにと思う。
このサイトで、長壁さんや、寄らば大樹の陰さんが、イラクのことをいつも問題にしていらっしゃるが、そのことに決して反対しているわけではないけれども、私は、国内の勝ち組、負け組のはげしい経済戦争の方が気にかかる。もし、東京に地震が起きたら、今の政府がわれわれ庶民を助けてくれるだろうか。イラク以上の阿鼻叫喚がわれわれを待っているのではと思う。
イラクの問題は、テロをなくすような方策がとられなければどうしようもないと思う。アメリカの対応がテロを誘発しているのか、テロがアメリカの駐留を長引かせているのか、宗教の問題もあるし、私にはよく解らない。
日本の経済戦争は、GNPを上げることに関しては、勝ち組の浪費も大切だろうが、とにかく弱者が明日も考えて(子供を育てながら)、不安なく生きられるような環境づくりをしたいと思う。
弱者の味方、日本共産党と、胸を張って言えるようにしてほしいと思う。どうやって弱者を守るのかが、末端の党員を見ているとよく解らないのである。