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「この一票小さいけど大きな力」ってほんとなの?

2005/09/01 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 総選挙もたけなわ、いやもう終盤なのだろう。
 全国統一かそれとも地区によって違うのか分からないが、この選挙での選挙管理委員会の投票促進スローガンは「この一票、小さいけれど大きな力」である。
 各駅頭や公共施設でこう書かれた黄色い旗が、秋風に何本もたなびいている。
 投票率が低迷する中で、国民不在の「小泉劇場選挙」(いや正確に言えば郵政民営化で党員に叛かれて激情した小泉純一郎による小泉激情選挙)で投票率を確保したい行政が、ない知恵を絞って決めたスローガンだろうが、しかしこの言葉、余りにも私たちを愚弄してはいないか?
 日本国憲法を持ち出すまでもなく、私たちは紛れもなく主権者である、私たちの力が彼らを選び、全てを決める大きな力をもっているのだ、この私たちの一票は決して小さくはない。
 総選挙で国会議員と言う「公僕」を選ぶのは私たちだ、その証拠に今、日頃ふんぞり返っている連中が私たちにひれ伏し、握手を求めてくるではないか。
 小さいのは彼らなのであり私たちではない、このスローガンは言葉の上でも、民主主義理解の上でも徹頭徹尾誤ったものだ。
 選挙が私たちの手を離れてから、この様なトンでもないスローガンが平然と掲げられるようになっている。
 私たちにとって総選挙とはこれから始まる4年間の政治を問うものだ、小泉が言う郵政民営化賛成か反対か等では決してない。
 ごまかしとペテンと強制が私たち主権者に襲いかかっている、騙されないように強い志をもって投票日を迎えたいものだ。
 私は当該地の選挙管理委員会にこのスローガンを取り去るようメールを送った、まだ返事は来ていないが、最後までスローガン撤去を追及していきたい。