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ハリケーン「カテリーナ」の「猛威」をみる

2005/09/01 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 フロリダからミシシッピなどアメリカ南部を襲ったハリケーン「カテリーナ」による被害はますます増大し死者数千人、復旧には数年かかるという。
 アメリカ南部を地盤とするブッシュ米大統領はあわてて休養地から帰り、備蓄ガソリンの放出などに手を打った。
 しかし被災地は未だ水が引かず、人々は水と食糧も手に入らず、高騰に拍車のかかったガソリンはパニック状態、ニューオーリンズなど貧民の多い地区ではスーパーなどで略奪が続いている。
 たしかに高波に襲われた被災地の状況はインド洋大津波のスマトラ島アチェなどの状況によく似ている、しかし客観的に見るしかない私たちにとって「なぜアメリカがこんなに弱いの」と疑問を持たざるを得ないのも事実だ。
 「カトリーナ」は猛烈ハリケーン、大型ハリケーンと称されてきた、一度フロリダ半島に上陸し、やや勢力を弱めてメキシコ湾を北上、ミシシッピ、ルイジアナ沿岸に上陸、多大な被害を与えた後、平均風速18㍍以下の熱帯低気圧に衰えた。
 カトリーナのハリケーンとしての勢力は大体次の通りだ。
  中心気圧910ヘクトパスカル、瞬間最大風速80㍍、15㍍以上の強風圏 は直径800キロ
 ちなみに今日台湾に上陸した台風13号は
  中心気圧925ヘクトパスカル、平均最大風速55㍍(瞬間最大風速82 ㍍)25㍍以上の暴風圏半径250キロ、15㍍以上の強風圏は半径80 0キロ(大きさとしては遥かにカトリーナを上回る)
 また有名な室戸台風は上陸時の中心気圧911,9ヘクトパスカル、第二室戸台風は900ヘクトパスカル以下、瞬間最大風速84,5㍍である。
 日本の台風被害での最大死者はたしか伊勢湾台風だったと思う、あの時も高潮で伊勢湾岸が大被害を受けた、犠牲者数は5千五百人を越えた。

 しかし思うのだ、なぜ今、世界最強を誇り、最強の経済と最新大量兵器で世界に君臨しているアメリカが、極端に強くはないカトリーナによって、これまでに破壊尽くされたのか、電気もガスも水道さえ使えず、石油を独占的に支配して来たのにガソリンすら満足に供給出来ず、そして高波にいとも簡単に崩される堤防しかなかったのか、そして日本ではそしてスマトラ・アチェでも見なかった略奪まで許してしまったのか。
 最高責任者としてのブッシュにはイラクやアフガンの戦争ではなく、もっとやるべきことが山積みではないのか。
 インフラもライフ・ラインも、人心の掌握もブッシュには出来ていないのではないのか、そしてブッシュに追従しイエスマンを努める我が小泉純一郎にも郵政民営化ではなくて、もっとやるべきことがあるのではないか。
 そのことに気づきもしない小泉には、真正面から私たちの怨念と恨みの篭った印籠を突きつけるべきではないのかと思った次第である。
 日本共産党は岡田民主党以上に退路を断って小泉政権打倒にぶち当たるべきだ、志位委員長は敗退の時の責任を明らかにして闘うべきなのだ、それだけである。