もうこの危機的情勢は、共産党か社民党かを議論している場合ではもはやない。もうあとがないのだ。両党は歴史的和解をして合併し、より広範な層を含めて新党を結成し、自民でも民主ででもない第3の極を政界に築くことをめざすべきだ。
革命路線への執着や社会民主主義への偏見、旧社会党への怨念を捨てきれない人は、これとは別に活動するか、あるいは、第3の極が確立されるまでしばらく我慢をしてもらって、安心できる情勢になったら、またかつてのように社共に分かれて喧嘩をすればよい。
共産党と社民党が歴史的和解をすることが、いま唯一残された方策である。それができなければ、日本がアメリカのようなひどい国になることを、もう誰も止めることはできないだろう。残された時間はもうほとんどないのだ。
しかし残念ながら共産党は、もはや擬似宗教団体に変質してしまっているから、その可能性はほとんどないと予測できる。となれば私はやはり、9月6日の拙稿で述べたとおり、社民党に一縷の希望を託すしかない。共産党よ!お願いだから早く目を覚ましてくれ!