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オペレイション・システムとしての党(確かな野党)

2005/09/22 ロム3

 社会を一つのパソコンと考えれば、日本共産党は、さしずめOSでなければなら ないと思う。本当は、議員なんてこだわらなくても良い政党なのだ。議員は、単なる アプリケションにすぎない。
 バイオスは、生産力かもしれない。

 宮本時代の初期においては、選挙至上主義がいましめられていた。
 それがいつからか選挙党に変化して、紙礫にたより、下部党員は、さながら保険外 交員のごとく、選挙民のご機嫌をうかがうようになった。投票なんて、選挙民個人の 責任だ。本来入れてくださいと頼むものではない。それよりも国民にとって幸せな政 策を立案することが政党の責任である。

 いかに良い政策を立案して行くかを考えるのが、党員の責任ではないだろうか。支 部会議では、自分の周りの問題点を出し合い、その問題を解決して行くについては、 どういう政策を取ったらいいかを討議することが支部会議の使命であるはずだ。上か ら来た政策については、検討するということでいいと思う。現状では、自分の考えを 放棄して上部の政策にしたがっているので、各党員が有権者の意見を聞く耳など持っ ていない。共産党員は、何を言っても聞いてくれない人種だと大衆からあきらめられ ている。

 日本の各政党の中で、下部組織が盤石なのは、日本共産党だけである。大衆組織が あるという点では、公明党にまさっていると思う。
 労働組合をはじめとする各種要求別大衆組織をリードできるのは、共産党をおいて ほかに無いと思う。この大衆組織の成長をはかるのが一番利口なやり方だと思うのだ が、今までは、引き回しが多かった。
 引き回されるのは、党の側でいい。そうすると党員のメリットがなくなるが、党員 個人の一番要求のある分野の組織に入れば、党員個人のメリットも失われない。やた ら幾つかの組織に入る必要はない。

 今は、選択と集中の時代だ。2兎を追うもの1兎を得ずという格言があるのに、現 実の党員達の生活は、5兎も6兎も同時に追いかけている。何をやっても、忙しい。 忙しい。が口癖で、奉仕精神があまりない。上部に対しての奉仕精神はあるのだが、 大衆に対しての奉仕精神が殆どない。昔は、大衆に対しての奉仕精神があったから、 愛されたのだが、今は、大衆は従わせるものだと思っている。別に奉仕することがい いわけではないが、一緒に考えることが大切だと思う。

 労働組合をはじめとして、生協・土建・民商・民医連・新婦人・民青、その他もろ もろの大衆組織が独自の利益を追求して、生き生き活動できれば、末端階層を惹きつ けることが出来ると思う。公明党の支持者だってどうということはない。思想でいろ わけすることは、よくないと思う。

 現代人は割合孤独だから、真の友達ができることが一番嬉しいことだと思う。若い 男女の出会いの場が自然に出来れば、結婚難も解消され、少子化問題の解決にもなる。 同じ目的で結ばれた男女なら、離婚件数も減るだろう。

 社会のOSとしての地方組織を健全化すれば、選挙はその上に咲く花のようなものだ。 自然に当選が勝ち取れる。もう下部党員は、保険勧誘員のような卑屈な思いをしなく て済む。出たい人より、出したい人が議員になれる。

 民主党の小沢さんは、その意味で私は好感を持っている。長野の田中さんが、知事 を後輩に譲って、国政に参加すれば、小沢氏と共闘して、野党共闘を進めるだろう。 その時、日本共産党は、社会のOSとしての機能を発揮すれば、社会主義は、見えてく るのではないかと思う。

 「確かな野党」もいいキャッチフレーズかも知れない。
 弁証法的に考えれば、勝ちすぎた自民党は、次の場面では負けすぎるという事態に もなりかねない。そうするためには、日本共産党が確かな社会のOSになる必要があ る。