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寄らば大樹の陰 さま

2005/09/29 ブラックニッカ 40代 限りなく無職に近い自由業?

寄らば大樹の陰 さま

 9月19日の投稿を拝読させて頂きました。まずお断りしたいことはぼく自身は現 在党員ではありません。しかしこの国における現実政治を避けて生きていけるほどの 人間でもありません。また思想的には、「可能性としてのマルクシズム」という甚だ 曖昧な立場にあります。よってぼくは日本共産党の中央による上からの統一戦線構築 の提起を期待しているわけでもありません。ただし、巨大な与党と改憲派を代表とし た民主党と闘うためには、広範な大衆を巻き込んだ運動をいかに構築していくのかと いう、実践的な運動論と組織論が必要であることもまた明らかなことだと思います。 地域における、住民の利益のための運動と闘争が先行しようと、あるいは障害者運動 や労働者運動分野での相互的な連携の模索など、それを現実的な、実体のあるものと して、機能させていくなど、できるところから統一的な力(この場合「力」は統一し なければ「力」とはならない)として顕現させることが可能であるならば、単に「さ あ、やりましょう」で良いでしょうが、実際には、そのようなことは既存の大衆組織、 大衆運動を含めて現実的ではないでしょう。

 そうしたとき、日本共産党の民主的再生が可能・不可能であるかはともかく、政党 を超えでたナショナルセンターの構築が必要になってくるのではないでしょうか?ぼ くはそのようなコンテクストとして「この場」があっても良いのではないか、と言い たかったのです。ぼくが「グランドデザイン」という表現を使用したのは、民主的変 革という政治的経済的レベルの変革を射程に入れながらも、「寄らば大樹の陰」さま が障害者運動のなかで直面した問題などにも精通するネットワークを構築する、そし てそれぞれの課題について統一的に、持続的に運動を可能とする組織が必要なのでは ないかということです。今日護憲運動『9条の会』がありますが、ある意味有効に機 能していないように思えます。つまり、中央の運動になっているからだと思います。 いかに地域・地方レベルまで運動を拡大するのかという発想はそもそも見られない。 そのような意味で運動形態が古い。

 運動の性格上致し方ない、というものではないのは当然です。憲法問題は全国民的 であるばかりか、まだ見ぬ生命たちの問題でもあるからです。政党や既存の組織を超 えでた運動と組織をどうつくり、未来に繋げていくのか、理論的にも、実践的にも解 明が待たれているように思います。左翼の統一戦線は夢物語でしょうし、現実的な力 には転化できないでしょう。依拠するのは国民です。もちろん「この場」が小さなも のであることは承知しています。しかし、少数派であるならば少数派でしかできない、 分野があるはずです。そのような意味ではこのサイトの管理者の方々にもある程度、 理論的到達、残された課題、今後の展開等などはぜひお伺いしたいところです。

 適切にお応えできなく、忸怩たる思いもありますが、取りあえずアウトラインとし てご了解頂ければと思います。また、ぼくの子どももまた重度の脳性麻痺児で、「寄 らば大樹の陰 さま」の言葉を痛切な語として拝読させて頂いたことを付記したいと 思います。ブラックニッカ