自民党圧勝!!
コイズミの淡々とした顔つきが、やや不気味である。したたかなその頭には、自ら
が誘導していくこの国の地獄絵が、くっきりと描かれているのではないだろうか。
コイズミ政権の役割は軍国路線の土台をしっかりとこしらえ、民主党の右翼や安倍
などの若手亡霊主義者が引き継ぐ際に引退。同じ悪でも、二分、三分すれば、責任も
また分断される。ちいさな政府方式で、政府は一切責任をとらず、中・小・弱者の自
己責任のもと、大きな責任がしわよせされるのである。生き延びられるものは、小数
になり、勝ち馬に乗ったかにみえるものは、油断すると、いつ、振り落とされるか分
からない。
まさに、スリリングな賭博国家に様変わりしていくのだ。石原の息子も2人当選、
また、この賭博好きな都知事の力が蓄えられたといえる。杉並でのつくる会の教科書
採択に奮闘された人々、どうして、その力を石原ファミリーに対抗するよう、結集で
きなかったのか。共産党の相変わらずのお粗末さもさることながら、異議申し立ての
核を見すえない戦いでは、一発的なものに終わらざるを得ないのではないだろうか。
それにしても、私は、有事法案に賛成したときから、民主党批判してきた。今回も、
「反コイズミとして結束か」いう声もあったが、共産党の道理に乗っかった形で、岡
田のぎごちなさを揶揄してしまった。
そんな私の少々の反省をこめていえば、民主党は、今後、それこそ、「確かな野党」
として、その存在をアピール平和憲法主義路線を堅持する。好戦者である西村真悟や
土屋などは除名する。小沢などは、小沢党を立ち上げればよい。そもそも、正党は、
同じ理念の基に集うことが最低限のおきてであろう。やわいながら、最初の菅路線に
もどすべきである。そのうえで、自民党出身の中でも、まともな感覚をもった人、た
とえば、亀井氏や古賀氏などを起用できるようにすべきである。最後に残っている保
守の良識を取り込むことである。
枠組みとして野党なのだから、この際、野党の覚悟をし、軍国路線にキッパリと対
峙することで、菅王国はよみがえるのではないだろうか。共産党は、いよいよ、限界
であろう。その硬直性はいくど指摘しても、しんぶんに載る程度で、幹部から党員の
意識にはとうてい届いていないことがよくわかった。仏の顔も三度までである。毎日
毎日、新聞発行できる党の力量も、その影響力を考えれば、お粗末過ぎる。 丸4年、
良かれと思って私なりにやってきたが、これほどの効果薄をみれば、もう良いだろう
と決断するしかない。
いくら、メッセージを放っても放っても、聴く耳もたずでは、つきあうだけ無駄で
ある。
ゆで蛙路線といつまでもつきあうゆとりはないし、茹で上がる殉教精神もない。