昨日行われた第44回衆議院選挙は自民党が296議席を取り、公明党と合わ
せると自・公だけで3分の2の過半数に達するというとんでもない結果となった。民
主党が60数議席も減らす大敗北で、『国民が主人公』と銘打って活動している日本
共産党は9議席の現状維持に終わった。共産党首脳部は“小泉劇場”の催眠術にかけ
られた多くの有権者の選択に開いた口が塞がらないのではないか?この選挙結果はま
さに『日本人的体質』の特色が出た選挙だと私は思う。
とくに50代より下の世代の人間達は“○○ちゃん(あるいは○○君)と一緒じゃ
なきゃやだ”といった習慣が強い。たとえば『抱かれてみたい男・お嫁さんにしたい
女優・高感度タレント』などのNO,1を決めるアンケートがある。その投票動機も
「なんとなく、みんながいいとおもったから」とか「友達がいいと思っているから」
という軽率な動機で好きな俳優(タレント)を決めてしまう。“ジャニーズならすべ
て、吉本ならすべて”といった具合に。これと同じように今回の総選挙も「小泉さん
が実行力があるから」「郵政民営化はTVでいいと言っているから」「TVでマドン
ナ候補(刺客)が面白いから」「今回の選挙はみんなが行く(自民に投票すると言っ
ている)から」と言うような理由で自民党に投票し、“小泉催眠術”にまんまと乗せ
られてしまった有権者が非常に多かったと言える。つまり、今の日本人の中堅世代よ
り下の若い世代は「みんなと一緒じゃなきゃやだ」という価値観で物事を決めている
のだ。(中身をよく見ずに)
今回の結果は毎回選挙後に的確な判断を論じる日本共産党中央委員会もどう表現し
ていいか困るだろう。最後に、共産党幹部は人間心理をもっと勉強した方がいい。
(身内の人間にも外の人間に対しても)
終わり