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小泉自公政権の圧勝をもたらした党の責任について

2005/09/12 シンタロー 50代 公務員

 9月11日の総選挙で小泉自公政権が衆議院の3分の2を制覇してしまった。
 これで憲法59条の2項によれば、いったん参議院で否決された法案でも、全てを彼らの数の力で押し通すことができるようになってしまった。いわば自公勢力が国会を制覇してしまったことに等しい。
 そして、憲法改悪を発議する力も事実上持ちえたにも等しい。
 こうなることを党の中央は見通しえたか、はなはだ疑問である。
 中央の選挙情勢の認識に甘さがあり、小選挙区への事実上の全選挙区立候補というセクト主義が、小泉政権の圧勝をもたらしたことの要因のひとつであることは否定できないだろう。
 「たしかな野党」というスローガンは今となってはセクト主義の象徴のように見えてきた。
 仮に、全ての小選挙区で他野党との選挙協力をおこない、党の独自候補を立てずに、野党全体の議席を一つでも多く勝ち取っていく方針で選挙戦にのぞめば、このような最悪の結果にはならなかったと思うが違うだろうか。
 たとえ、「政権準備政党」であっても野党には代わりがないのであるし、なぜ野党全体の大局的見地に立てなかったのか悔やまれるし、理解ができない。
 いまや日本共産党は9議席の少数政党であり、いくら国民のたたかいと結びついても、ごく部分的な国民の要求を実現することすら難しい状況となった。
 もはや大異を捨て、大局的な見地に立って、他のすべての反自公勢力と共同する可能性をひとつ残らずに追求するべき情勢であり、セクト主義を捨てるべき情勢に来ている。
 近い将来に想定される憲法改悪策動とのたたかいからは、ぜひ大局的な見地に立って、全ての護憲を主張する勢力とどんな条件でもいいから共同をしてほしいと思っている。