今度の選挙、野党が団結していれば、小泉の独走を許すことはなかったと思う。
自民党と公明党からなる与党は、一枚岩だった。それが一番の勝因だと思う。
野党は乱立している。小泉政権打倒という命題で統一すれば複数政党といえども自
民党の派閥みたいなものだから必ず勝てたはずだ。
小泉氏の方が先手を打って、自民党の派閥を壊し、一枚岩になってしまったところ
に勝因があったと思う。
今度のせんきょは、イメージ選挙だった。イメージとしては、団結している方が絶 対強い。争ってばかりいる野党に政権をわたすのは、国民としてもこころもとないだ ろう。
どんな組織でも、指導者が団結してないと、弱くなって行く。確かな見通しを持っ て、指導者の団結を深めて行くことが、大切だ。上からの指示ではなく、自分たちで 深めた確かな見通しをもつことが大切だと思う。確かな見通しこそは、唯物弁証法か ら生まれてくると思う。末端組織に至るまでの討論が大切だと思う。共産党党員は一 方的でこちらの言うことは絶対聞いてくれないというイメージを大衆から払拭するこ とが大切だと思う。
マルクス・エンゲルスの精神を現代に活かすことが大切で、彼等の言葉をなぞるこ とはさして大切ではないと思う。マルクス・エンゲルスの言葉をなぞることで指導者 となっていた旧組織を壊さなきゃいけないと思う。現実はどんどん変化して行くのに、 なんで、マルクス・エンゲルスの言葉をなぞっている余裕があるだろうか。それは好 きな人がやっていればよい。必要な時もあるだろうから、好きな人は一生懸命やって くれればよい。
野党を一つの党の中の派閥と考えれば、派閥を無くして自民党を統一した小泉氏の やれたことが、日本共産党にやれないはずはない。
全国に強力な組織を持つ、日本共産党だけが、野党の統一を図れるのだと思う。公 明党といえども、その支持層から考えたら、一番の友党ではないだろうか。大企業と、富裕層だけを代表する自民党を孤立させるために再び民主連合政府を考 えてもらいたい。ただし、レーニン主義とはきっぱり縁を切ってもらいたい。前回の 連合政府構想の失敗の原因はレーニン主義にあったと思う。衣の下に鎧を着ていたこ とがばれてしまったからだった。