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ブルジョワ選挙への幻想を止めよう、一票は絶対的に不公平である。

2005/09/13 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 自民党小泉劇場による総選挙は与党が三分の二以上を占める大勝利に終わった、私達が何もしなければ、これで日本の民主主義は奈落の底にまっしぐらである。
 単純だが小選挙区と比例区の総得票率と総当選率を比較してみる。
自民党(得票率)43,0%(当選率)61,7%(乖離率)+18,7%
民主党     33,7%     23,5%     -10,2%
共産党      7,3%      1,9%      -5,4%
 如何に現在の「小選挙区比例代表制」の矛盾が露呈しているか分かる。
 次回の総選挙では比例区が大幅削減されるか廃止される、そうすれば民意は更に無視されることになる。

 さて私の選挙区では次のことが現認された。
一つ、既に半年以上前から、選挙区全域の街角に50㍍行けば見えるように自民党候補者の大きな看板が貼り付けられた、国会報告、拉致問題報告などの名目で市内を占領し、当然公示期間はもとより、選挙当日も撤去されることはなかった。
二つ、私の投票所の目と鼻の先にあるその候補の選挙事務所は、投票日当日も夜中まで煌々と火がつけられ、「改革を止めるな」の幟と自民党のポスター、看板が貼り付けられ、選挙員がたむろしていた。
 この事について市の選管に抗議に行くと「町々の看板は認められたものなので違反にはならない」「選挙事務所は選挙当日は全て撤去するか、幕で囲うようにしているので当日元の選挙事務所がどこにあろうと違反ではない」
と言う、ビックリして「私たち有権者の一票はどこでも誰でも同じ重みがなければならない、重さが違ったら公正な選挙ではないではないか」「法律がそうなっているからと云って監視もチェックもしなければ選挙の公正さは破壊される、4年に1回の有権者の主権委託に選管が全力で応えなければ行政、公務員として責任を果たしたことにならない」と更に抗議しても「確かに現場を見ていないことは申し訳ない、しかし私たちは警察ではないのでー、警察がポイントポイントを掴んでしっかり管理している」と逃げるだけ 。
 結局は総選挙とは公平でも一票の重さが同じでもなく、何でもやれる金と、警察と選管につるみ、利用できる連中が、選挙に勝つということなのだ。
 ニヒルだと非難される人もいるかも知れない、しかし今のブルジョワ選挙に真面目さと誠実さを幾ら売り込んでも勝てないし、システムの上で与党が、小泉劇場のようにやりたい放題をやる連中が、勝つということだ。
 ブルジョワ議会は魑魅魍魎の住み家となっている、その連中が次は何をやろうかと蠢いている。
憲法改悪、教育基本法改悪、郵政民営化、労働組合解体、共謀罪、エセ障害者自立支援法、何でもありの世の中となった、これからは私たち自身が直接的に問われることになる。
これまでのように「政党が、組織が何かをやってくれる」と頼みにするのではなく、先ず自分が何をやれるか、どんな自己解放の闘いができるのか、自立を求めて果敢に生きて行こうと思う。