投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

投票に行こう、若者を親衛隊に仕立て上げる松下政経塾勢力

2005/09/15 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 数年前から地方議会の若手議員を中心に「投票に行こう、選挙に行こう」運動が 進められている。
 選挙期間に関係なく、それはまるでそれら若手議員の「善意、投票率低下を嘆き、憂 う素直な若者達の心からの行動」として見られ、マスコミは賛辞を送った。
 それは学生を中心とした若者に「魅力的な政治活動」と見られ、高齢者には「頼もし い若手政治家の出現」と映った。
 しかしその中心メンバーは「松下政経塾」系が占めていた、実利面からすれば、彼ら はそのパフォーマンスによってより知名度を上げ、地方議会で上位当選して行った、 そしてその行動によってターゲットとした学生達を、彼らは確実に自分たちの「親衛 隊」として組織化して行った。
 こうして形成された「親衛隊」は、地方議会で反対派を威圧する行動部隊となり、こ の総選挙でも「自民党小泉劇場」での若者の投票率向上の原動力となった、ケータイ やメールになれた若者の行動力は、旧来の選挙運動の領域を遥かに超える威力を発揮 した、葉書作戦など古臭いのである。
 若者や無党派層の投票率のアップと自民党の圧勝、そして公明党得票の低迷はこのこ との一つの証しでもある。
 かつてナチスがワイマールの低迷の中で俄かに台頭した大きな原因の一つはこうした 行動力と実力を持った「突撃隊・SS」の存在であり、青少年対象組織「ヒットラー・ ユーゲント」だった。
 彼ら松下政経塾関連議員は各地にネットワークを結び、学生をインターンシップに招 き、「私塾」を開催し、彼らの政治学と行動学を教え込んでいる。
 また彼らは議会で小泉構造改革と寸分違わない「官から民へ」「何でも民営化」「厚遇 問題を突破口とした労働組合破壊提言」を執拗に行っている。

 小泉純一郎が訪れるところ、わがヨン様人気に類似するオバチャンたちの熱狂と、若 者たちの嬌声があった。
 ポスト小泉の後には「得体の知れない熱狂」が来るかも知れない、それは文字通り、 旧来の政治と民主主義の破壊であり独裁への道だ。
 小泉よりもっと恐ろしい何かが、私たちの背後でうごめいている、それを見逃しては ならない。