新自由主義構造改革には、大企業の管理職、上層労働者を支持基盤とする民主
党の方が積極的だった。しかし、小泉自民党も自らの支持基盤である、零細商工業者
や農民を切り捨てて、構造改革に邁進し始めた。今回民主党は自民党が分裂したら選
挙に有利になると考え、郵政民営化法案に反対したが、それが墓穴を掘ってしまった。
民主党は、構造改革に反対する守旧派と見なされ、強かった都市部において支持率で
自民党に負けている。私の周りでも、民主党から自民党に支持を変える人がいる。改
革の党として公明党の支持率も上がってきている。今回の選挙は自・公の勝利に終わ
りそうだ。国民は構造改革をとことんやらないと、その弊害に気がつかないようだ。
しかし、そうなったら日本の社会は大変なことになると思うが。「構造改革」に幻想
をお持ちの方、以下の本を読んで、目を覚ましましょう。
『「構造改革」で日本は幸せになるのか?』渡辺治・萌文社
『反「構造改革」』後藤道夫・青木書店