寄らば大樹の陰 さま
この間、この欄にあなた様のご返事を書いたのですが、機械的なトラブルのため掲載できなかったようなので、改めてぼくの考えをお伝えしたいと思います。
まずお断りしたいのは、私はもはや日本共産党の「活動家」ではありません。実生活は、重度の脳性麻痺児(施設入所)の子どもがいるだけで、うつ病に悩まされ続けているだけのただの(恥ずかしいですが)ルン・プロでしかありません。
そうしたなかこの欄に寄稿し始めたのは、10代~30代後半まで、在籍してきた日本共産党はいまどうなっているのだろうという興味があったからです。
さてぼくの基本的なスタンスが、余り実践的なスタンスとは言えないことは重々承知していますが、日本における統一戦線の在り方や、その方法論、運動論、組織論等について、漠然とではなく、この「場」から発信していくこと、またその時期ではないかと思う、ということです。
寄らば大樹の陰さまが指摘しているように「危機こそチャンス」ということも含めて、「個別的な課題、地区的な課題」等はありますが、しかし現在の党中央にはそれらの問題は見えていないでしょう。国政レベルでの政策の実現が望めないし、また本気で実現しようとも思っていないでしょう。
そうしたとき、それらの「個別的課題、地区別課題」等をどのように掬い上げ、要求として解決していくためには、現在の党組織では無理でしよう。高齢化した居住支部、官僚的な地区委員会、忙しすぎる議員、そのような不利な条件の解決を待っているほど悠長なことはいっていられないでしょう。
だとしたなら、可能性として日本共産党を「除く」運動も必要になってくるのではないでしょうか。統一戦線は日本共産党の戦略だけではないだと思います。特に地域においては、です。まさしく「個別的課題」におけるものから進むかもしれません。しかし統一戦線はいかなる形態であろうと、持続的なものであらねばなりません。政党を中心としたナショナルセンターから市民運動を中心としたナショナルセンターの構築等も射程においた戦略、グランドデザインが必要だと考える所以です。
80年代「革新自由連合」的なものをぼくは想定しています。護憲勢力は、政党レベルでは、共産党、社民党、新社会党等がありますが、共産党の指導部は彼らとの共闘さえもできない指導部です。共産党に幻想を持つのはやめた方がいい、とぼくは思います。もちろん党員として奮闘している方もいるでしょう。地方議員として日夜分かたず奮闘している方もいるでしょう。そのような「善意な」人々を排除するものではありませんが。
そのためにもこの「場」が理論的にも、実践的にも有用かつ大胆に探求の場であれば、とサイト運営者の方に要望したいと思います。