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平和革命の問題

2005/10/01 銀河 60代以上 画家

 戦後韓国の長期にわたる民主化闘争は血みどろの戦いでした。反共法のもとでの活動は凄まじい弾圧を受け、拷問、処刑が待っていました。光州事件は民衆の決起だったのですがゼントカンによっ天安門事件のように弾圧され多くの犠牲者を出しました。だがそれを敗北というのではなくそれを契機に民主化運動は韓国全土に発展し学生、労働者と軍、機動隊との激突が何度も繰り返されてきたのです。
 そして金大中を大統領にした時に民主化闘争は大方の勝利を得る事ができました。だがこの戦いの性格は民主主義の闘争でありブルジョアジーの利益とも一致した戦いだったのです。民主化を達成した後決してブルジョアジーと労働者階級の利害が消滅したのではなく、最近は先鋭化しています。階級決戦が韓国の社会主義革命ですがこの革命には韓国の暴力装置が全て開放されるのみならず、米軍の出動が避けられません。それは日本においても同じですが韓国の革命運動と日本のそれが連帯しなければ成功は難しく思います。韓国の労働者が暴力革命を選択するかどうかについては彼等の問題です。両国において仮に不意打ちに、あるいは議会を通じて社会主義が宣言されたとしても軍事を握らない限りは軍隊と警察および米軍によって革命は鎮圧されるのは明らかであり、これら一連の反革命との戦いに打ち勝つ過程を「革命」と私は呼びます。ならば日本革命においても韓国革命においても革命勢力は軍事を握らねばならないことは自明です。それに失敗したのがチリ革命であったのです。軍事を無視した革命が人民に大きな犠牲を与えます。
 平和革命の可能性は日本においてまったくありません。そのことを腹にすえながら平和的なデモ、集会を成功させていかねばならないのです。