改憲情勢は緊迫しています。しかしまだ参議院があるなどと錯覚をしているのか改
憲に反対する勢力に緊迫感がありません。そして民主党を野党と思ってはいませんか。
私達は立ち遅れているのです。
衆議院は今回の選挙によって改憲派が圧倒的多数となりました。
参議院は民主党前原が改憲を推進することを表明したので仮に旧社会党議員が反対
に回ったところで自民、公明とあわせれば3分の2議席を越えるでしょう。又これまで
改憲に反対していると思っていた議員が買収されるのは間違いないでしょう。おそら
く民主党は護憲派残留議員を追放してしまうでしょう。民主党は九条改悪を主題にし
ています。ということは自民党に飲み込まれるのです。
国会で改憲が可決されれば90日以内に国民投票になります。その国民投票のための
国民投票法を制定し、一切のデモや集会参加者を逮捕、投獄し参加者には罰金刑、主
催者は7年以下の投獄などによって弾圧することになります。又マスコミなども可決
された憲法草案を批判することを禁じられ、政府の宣伝を掲載することを義務つけら
れるのです。
勿論そうなっても改憲反対闘争は弾圧を蹴ってでもされねばならないが、が非常に
困難になるのは疑いがありません。だから国民投票法案に反対する事が改憲反対と直
結しているのです。
小泉は自民党の改憲法案を発表し全力を挙げて宣伝するといっています。そうなれ
ば日本中が排外主義の洪水になるのは明らかです。今よりももっと凄まじいファッショ
化が全国津々浦々に広がって行くのです。
我々は教科書問題で扶桑社の「新しい歴史教科書」の採択を全国で打ち破リました。
ここに憲法を守ろうとする国民の意思がどれほど大きなものであるかが証明されてい
ます。この勝利をベースに最大の勝負、改憲をなんとしても阻止しなければなりませ
ん。日の丸、君が代闘争。新しい歴史教科書採択反対闘争、それらがせりあがってつ
いに改憲反対闘争が真正面の課題になりました。
改憲は帝国主義として日本が名実ともに世界に再登場することです。日本帝国主義
が軍事力を全面に朝鮮、中国、アジア諸国をふたたび軍靴で蹂躙することを意味しま
す。国内的にはあらゆる進歩勢力、民主勢力、左翼を弾圧し、労働運動を壊滅させる
ことを意味します。言い換えれば日本人民が奴隷化されるのです。
侵略戦争か、平和か。その選択が今全ての国民に迫られているのです。改憲は日本
独占資本が生き延びるための唯一の選択肢です。独占資本に買収された改憲派国会議
員もろとも、この勝負に破れることは支配が根底から崩れることでもります。したがっ
て日本独占資本にとっても改憲を瀬いるつさせることは死活の道なのです。
その反対に改憲に反対する側には労働者階級のみでなく多くのブルジョアジーも加
わって貰わねばなりません。改憲を許すことは兵士として労働者が戦場に狩り出され、
他国の人民を殺害するとともに自らも殺されることなのです。銃後の国民は戦費調達
のための重税をかけられ、言論、思想、表現の自由もなくなります。戦争に反対する
ものは投獄されます。天皇のために死ぬ事が強要されます。全ての日本国民にとって
も死活の問題なのです。
改憲を阻止できる力はすでに国会にはありません。
国会では社民党、共産党あわせてもわずかの数です。議会主義者は「もののあはれ」
を表わすに過ぎません。改憲を阻止するのは院外闘争です。私達はインタネットで改
憲阻止を呼びかけるのみでなく街に、広場に繰り出していかねばなりません。そして
この改憲反対闘争を60年安保を越える戦いに発展させねばならないのです。
平和と自由を!