「会社は誰のもの」会社は株主のものという考え方は、現時点においては、正しいのではないだろうか。
住専に始まる金融機関の一連の不良債権処理を自民党は国費で処理してきた。大の虫は生かし、小の虫は殺すというまことに変な社会主義的手法を用いてきた。それに対してゆがんだ資本主義を正そうということで、日本共産党は、株主責任で処理しろと主張してきた。
その同じ主張をIT紳士たちは、反対の面から主張しているのではないだろうか。彼等は、M&A に失敗したら裸一貫でまた出直す気持ちで大きな案件に取り組んでいる。もし、三木谷氏が失敗したら、楽天の彼の持ち株は、他人にわたり、他の会社が楽天を買い占め、楽天自体は継続して運営されるだろう。
ゆがんだ資本主義は、同時にゆがんだ社会主義でもある。原則をまもらず、恣意的に冨の配分をする。そういうゆがんだ社会体制から脱却することが、資本主義にしろ、社会主義にしろ大切なことではあるまいか。
現時点においては、会社は株主のものという彼等の意見に私は賛同したい。
世の中がもっと進んでくれば、所有形態も変わってくると思うけど。それは、その時の議員によって作られた法律が決めることである。