票やお金にならないためか?選挙では誰もどの政党も力を入れなかった少年法改正の問題点についてお話したいと思います。
近年マスコミが商業的に、ごく一部の少年凶悪事件をセンセーショナルに報道し、それを追い風として2000年には少年法が厳罰化の方向で改正されました。(被害者の知る権利等良くなった点もありましたが)そして今年見直しの時期で、さらに厳罰化の方向へ進められようとしています。
少年の凶悪犯罪は昭和30年代がピークで、現在は当時の殺人で4分の1・強姦にいたっては10分の1と激減し、ここ30年ぐらいは激減した低い水準となっています。日本の少年の凶悪犯罪の発生率は世界的にみても低い水準です。
アメリカでは1970年代後半から80年代にかけて厳罰化の方向になりましたが、失敗して現在では保護主義の方向へ修正してきてます。アメリカの失敗した道を今日本が歩もうとしています。
特に今回改正されようとしている、14歳未満の触法少年まで少年院に収容しようとする年少少年への厳罰化は、児童福祉法の精神からいっても問題であると言わざるをえません。
年少少年への厳罰化は、少年の更生に役立たないばかりか、少年の更生にとって妨げになります。そのことは、アメリカでの失敗が証明しています。