前回途中で途切れました。銀河さんが私を・・不誠実な論争者・・と呼んだ部分は10月14日付けのもので、以下、銀河曰く(以下引用に際しての敬称略)
・・・次にあなたは暴力革命を否定し、その論証に韓国の民主化運動を引き合いに出しました。(9月25日付けスカンジナビアン拙文)私は民主化運動は革命ではなくて韓国の資本主義をそのままにして、軍政からブルジョア民主主義に変えるための戦いであったのであると書きましたが、(銀河10月1日付け)あなたはそれに対して返答ができないようです。
韓国ブルジョアジーと韓国労働者が民主化を求めたのであり、この段階では階級和解がありました。しかし・・後の韓国ではブルジョアジーと民主労総に代表されるプロレタリアートが正面対決しています。韓国革命については口を私は挟みません。
しかしあなたは不誠実な論争相手です。・・・
これは私も意外でちょっと驚いた文章です。たびたび黙殺するが、投稿するとなるとそれなりの文章を寄せてくるのだろう、と思っていましたが、(風来坊さんへのレスなどはなかなか能弁ですよ。)これはちょっと日本語の理解のレベルではないでしょうか?
誰も韓国が金大中政権の登場で社会主義革命が成就したなどとは思ってないでしょう。
私の9月25日付けの拙文でも、スカンジナビア曰く
・・・お隣の韓国の場合は・・ファッショ体制として完成した状態にありました。・・しかし、この国では、国民の圧倒的な民主化要求の世論の前に、何度かの大統領選(議会選挙も)を経て、民主主義陣営の側に立つ大統領の当選と言う形でその圧倒的民主化世論が結実し、民主主義体制を確立してきています。その間、国家の暴力装置は反動体制の側からの統制下にありながらも、暴力装置として機能しませんでした。
唯一の例外を除いては、、・・それは光州事件においてでした。
この闘争は反ファッショ・民主化要求という全国民的意義を」もった抵抗闘争でしたが、・・バリケード封鎖や一部・・による武装などその手段に於いては、国民全体として統一できない内容を含んでいました。・・重大な弱点を持っていたわけです。
こういうタイプ・形態の民主化(社会主義的・・運動の場合も同じ)抵抗や運動にこそ、反動勢力の暴力装置が最も有効に機能するものであると言う事を・・示している・・・
となっています。たとえ、ファッショ体制として完成した国家であっても、いつでも暴力装置が完全に機能すると言うわけではない、と言っているわけです。但し、誤った戦術手段によっては暴力装置が全開する可能性が高いことを言っているわけです。暴力革命を叫ぶ事がなんの展望をも持たないばかりか、反動勢力のとっていかに都合の良い口実を与えるだけか、と言ってるのです。勿論戦略目標としても正しい選択をすべきで、スカンジナビアン曰く
・・・国民の最大多数を・・結集できる、・・ことが先ず第一であるということでしょう。即ち、社会主義を目標に掲げるのではなく(と明言してるのだが)、(ファッショ体制下では)民主主義体制の確立を戦略目標に掲げることであり、最も有利な戦術手段の選択としては大統領選での勝利ということ(つまり選挙だ)だったのだ・・決して戦術手段としては(光州事件タイプの)地域的抵抗の蜂起という形態ではないと言う事でしょう。・・
となっているのです。
そしてわざわざ、
・・・では社会主義への接近は??・・と自問し、
・・・民主労働党は躍進しつつあり、もっと重要なことは労働者階級の内部では・・民主労総がその地位を飛躍的に高め、・・まさに民主主義体制の確立と強化こそが労働者 階級にとっての最も有力かつ有利な社会体制・なのであって、次なる社会主義への 接近の課題を展望し得る社会状況だと言える。・・・
と結んでいます。
普通に日本語を理解すれば、銀河さんのその後の韓国の民主化についての上記の2文は私が先に述べた事を只後からなぞっただけの文章で、なんら私に反論するものではありませんよ。私に同意しているだけのこと。(但し、そこからどういう教訓を得るかは正反対のようだが、、)
これは国語のレベルの問題で、それでもって私を不誠実な論争者と呼ぶのは、その前に国語の問題を解決すべきでしょうね。