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神奈川補選で負けたのは「もともと自民、公明と共産には力の差があった」(志位)から?!?

2005/10/31 有島実篤 60代以上 自営業

 10/23日夜の記者会見で、志位氏が標記のように敗因を述べたと朝日新聞(10/24朝刊)が報じました。まさかと思い読売、毎日、赤旗やインターネット新聞を調べましたがどこにもありません。
 共産党からの抗議も訂正要求もなさそうだし、本板でも誰も問題にしていないようですが、記事の通りなら、あまりにもお粗末な発言ではないかと思うので、今更ながら一言いわせていただきます。

 最初から力の差があることは分かっていることです。だから、力をつけるために党勢を拡大する、それはそれで良いと思います。しかし同時に、現在の力でも、それを最大限発揮して、国政にできるだけ大きな影響を与える、大勝した小泉の暴走に歯止めをかけ、国民生活を守るにはどうするかを考えるのも政党の大事な仕事だと思います。
 今回の神奈川補選でも、民主、共産の合わせた票は自民とわずか1万足らずの差です。自民を叩くことで統一していれば逆転したかもしれない票差なのです。
 民主の候補の人柄や政治姿勢は、地元ではないので私には分りませんし、総選挙後の民主の不甲斐なさから、総選挙で民主党に投票した人たちで、今回共産党に投票した人もいるようですが、しかし、共産の票をもらえれば勝てるとなれば、民主の側もそういう候補を立てざるを得ないでしょうし、民主党内の右翼勢力を抑止することにも役立つはずです。
 もしここで勝っていたら、小泉の顔に冷や水を浴びせることになったでしょうし、自民党議員には、小泉の言うままになっていると次の選挙でしっぺ返しを食うぞと知らしめることになり、国会情勢を少なからず左右したであろうと思います。
 たしかに、自民党と悪政を競う民主にはあきれるばかりです。だからと言って、我党以外はみんな駄目と悪しざまに言ったところで、今の議席でなにができるでしょう。
 逆に今やらなければならないことは、民主党や自民のリベラル派も共同できる国民的課題を前面に出し、反動派を孤立させる戦略を立てることなのではないでしょうか。
 我が党以外はみんな駄目、ではなく、小泉以外はみんな良い、という戦略が必要なのです。
 神奈川補選で、得票率が倍に増えたといっても、自民党の3分の1、民主の半分です。こんなことで喜んでいるようでは、お先真っ暗ではないですか。いつになったら政権を取れるのですか。それまで、国民の暮らしはどうなるのですか。欲しがりません勝つまでは、の時代に逆行するのを、指をくわえて見ているのですか。
 日本共産党さん、党員の皆さん、自党の利益を、国民の利益の上に置いてはいませんか。立党の精神に立ち返って、もう一度考えてみてくれませんか。
 不破、志位体制が崩壊した後、「俺も前から変だと思っていたんだ」と言うような、みっともないことにならないように、老婆心ながら忠告させていただきます。