はじめまして。
元横浜市立大学生さんのご意見に同感です。
かつて党中央は正しいが、中間機関の能力が欠けているので党内矛盾が増大していると思っていたこともありました。しかしこれは、レーニンは正しかったが、スターリンが誤ったということと同様に、大変な錯覚であると気づきました。
日本共産党は革新政党でもありませんし、社会を変革する政党でもありません。活動の実態は、機関紙と票を集める営業です。ですから、支部の会議では日本を、そして地域、職場、学園をどう変えていくかということはほとんど語られません。まして、党員としての悩みや疑問、生きることでの迷いなど誰も聞いてくれません。
あるのはいつも、機関紙と票の営業成績をいかに上げるか、そのために党員をどうやって動かすか、これだけです。当然、党員の活力が低下し党内矛盾が拡大します。
しかし、地区委員会以上はほとんどが専従者ですから、上級機関を批判したり方針に疑問を提起することができません。民主集中制のもとでは、即専従解任となってメシの食い上げとなります。結果は、面従腹背、多重人格者を生産することになります。
逆に、多重人格を幹部の資質向上と受け取る猛者は、出世してよりよいメシにありつけます。
このようなことに気づいた党員は、失意のうちに、あるいは喜々として党を離れていきます。
党員を営業活動だけに駆り立て、追い回すことに疑問や苦痛を感じていた非常勤幹部のなかから、疑問や苦痛を感じない、人格破綻者だけが党内に残ることになります。上級との関係では、自らも被害者であるのに、下級との間では加害者となっていきます。つまり、地区以上の専従者のほとんどは大なり小なり民主集中制を武器とした党員いじめの加害者なのです。
このような共産党が暴力革命を捨てても、一般の人からすると怖い存在、人間的な温かみを感じられない政党なのです。
どうやったら共産党が改革され、再生できるのでしょうか。民主集中制を認め、そのなかで活動することに疑問を感じない人たちによって、内部改革、自力再生ができるとは思えません。