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地球上に現われた最良の軍産体制政権

2005/10/19 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 零細個人投資家さま、これは決しておちょくりではありません、あしからず。
 私達が敵と対峙するとき、相手が何者で、何を目指し、何を求めているのかをよく 確認検証する必要があります、敵を知らなければ「いくさ」にはなりません、投資家 が投資を行う時、その投資対象をよく知り、よく研究し将来性を見定めるのと同じで す。
 アメリカ・ブッシュ政権は今自分たちこそ、過去どの政権も成し遂げた事のない 「資本主義の最高形態としての帝国主義」をその最強の軍事力と経済力によって実現 していると考え、思い込んでいると思います。
 それに刃向うムスリム武装勢力や「テロリスト」達は勿論、その後ろ盾と考えたア フガンのタリバーンやイラクのサダム・フセインと武装抵抗勢力を、もてる軍事力で 制圧するのは至極当然な事であり、またハリケーンによって被災し全国に散らばった ニューオリンズの貧困層など、消えてなくなって当然、ありがたい自然災害だと思っ ています、だから彼は某国の小泉純一郎と同様何があってもかっこよく振る舞い、ヘ リコプターから降り立ち、報道陣(その後ろにいる国民に)に手を振り、多数の人々 を背景に「内容ゼロ」の演説をぶって得意がるのです。
 こんな彼らの辞書に、反省や後悔などの言葉が載っている筈がありません、だから 彼らは強いのです、彼らに抵抗し闘うには、余ほどの勇気と論理と資金と圧倒的な人々 の支持と支援が、そして何事にも怯まない連帯が必要です。
 「イラク復興支援」などでしこたまに儲けている、ハリバートンや戦争請負業者な どにも反省の言葉はありません、彼らにとって今この地球上にある様々な悲惨も、有 り余る不幸も、極限的な貧困も、彼ら自身が作り出したものであるにかかわらず、そ こに救済者の顔して乗り込んで行って、新たな利益を貪り取るのです。
 これが資本の、帝国主義の当然の論理であり法則です、そしてキリスト教や宗教の 本質だと思います。
 これは今「世界の工場」などと言って、中国の人々をおだて上げ、その実、中国共 産党支配の腐敗につけ入って労働者・農民を極限的に収奪し、シコタマに儲けている 欧米や日本の資本・外資=帝国主義資本の姿と同じです。
 かつて産業革命期、その飛躍的生産力の向上によって需要と原材料と労働力確保の ために、全世界に進出していった西欧の新興ブルジョワジー勢力とも本質的には何ら 変わりがありません。 彼らも圧倒的な武力と軍隊、キリスト教を旗頭にして植民地化と虐殺、略奪を行った のですから、今の「グローバリズム」とは決して今始まった事ではなく、資本の、帝 国主義の利益追求のための鉄則でしかありません。
 また視点を変えれば、日本の資本も「帝国主義の論理」で動いています、決して 「アメリカ追従」ではありません、自らの利益のために動いているのです、日米同盟 もその一形態に過ぎません。
 「核の傘」もアメリカの圧倒的軍事力も利用できる物は利用しているだけ、だから 改憲も視野に入れているし、世界第2位か3位の軍事力もそのために保有している、 決して「北朝鮮」のテポドンや核に備えるのではなく、逆に侵略のために準備してい るに過ぎません。
 このところ「ポスト・コロニズム」論議も一部で盛んですが、この国にとって戦前 と戦後は決して断絶しているのではなく、本質的には取り分け資本としては、継続し ていると考えるべきなのです、その意味で「小泉のこだわり」としての「靖国参拝」 も戦前の東條英樹のそれと何ら変わりがありません。
 それではこの状況を如何に打破し、打倒するか、それはまた同じですが、かつてマ ルクスが論じたように労働者の国際的連帯の闘いしかありません。
 資本の全世界的進出と侵略に対抗できるのは、一国内の運動で留まるのではなく、 「インターナショナルな国境を越えた労働者の連帯した闘い」こそ求められているの です。
 その時、帝国主義アメリカの労働者・貧しい人々、中国や韓国そして「北朝鮮」の 怒れる労働者・農民も、紛れもなく私達が連帯すべき対象となります、時によっては その人々が「友軍」ともなるでしょう。
 何はともあれ「現状の放置」は決して私たちに幸せをもたらす事はありません、ほっ ておけば破滅が待ち構えています。
 隣に餓死寸前の人がいるのに、国家と資本から与えられた「豊かさ」を享受する勇 気は私にはありません。