先の宮城県知事選挙で、自民支持で45歳の村井嘉浩が当選した。
カッコつきといえ「改革派」の浅野史郎前知事に、散々痛められたゼネコン・建設
業界が懸命に支援した結果らしい。
しかし彼には更に別の顔がある、防衛大学校卒業、松下政経塾出身で元制服自衛官
と言う「顔」である。
彼は選挙中「松下政経塾で学んだ経営感覚を生かす」と堂々アピールしたと言う、
全国の知事で自衛隊制服組出身は初めてとか、とうとうここまで来たかとの思いであ
る。
この間、長崎佐世保など各地で自衛隊が武装して「町中行軍訓練」を展開した、そ
して各自治体による「国民保護法」関連の会合には、必ず複数の自衛隊制服組が参加
するようになった、以前は私服に着替え、ひっそりと会議の末席を汚していた連中が、
今堂々胸を張り大きな顔して参加しているのだ。
松下政経塾のそれこそ全国制覇が見えてきた、野党第一党の党首となり、各首長や
議会の中心を占めるようになった。
「経営の神様」「商売の神様」松下幸之助は今頃、下界のこの激変をどう見ている
のだろうか?
彼が現役の時、よく陰口を聞いたものである「松下電器」ならぬ「マネシタ電器」、
研究開発費をケチり、その分宣伝費や営業費を増やし、松下を巨大企業に成長させた
のである。
松下政経塾出身者も、どの顔を見ても、どの政策を聞いても似通っている、その点
「マネシタ電器」とよく似ている。
こんな連中に政治を委ねてはならない、この国を自衛隊に占領させてはならない、
彼らの営業テクニックに騙されてはならない。