スカンジナビアさんの銀河氏への的を得た指摘に同感です。銀河氏の主張を要約するとこうなる。
『社会主義とは生産手段を労働者階級が握る社会で私有財産は認められない。ブルジョアジーが労働者から搾取する事も認められないし、ブルジョアジー存在そのものが認められない。労働者階級が権力を握る過程の平和的移行はない。労働者階級の政権は、自政権を倒す自由を認めない』
労働者階級支配の名のもとに反対勢力を認めず排除する。今の北朝鮮を彷彿させる。又、中国共産党のチベット弾圧やスタ-リンの収容群島を彷彿させる。3つの自由(生存、言論、結社)のない社会は、真っ平ご免蒙りたい。3つの自由は、民衆が長い時間をかけて、闘いとったもの大事に継承すべきもの。又、暴力革命論だが、スタ-リンや毛沢東の強い煽りを受け、いわゆる火炎瓶闘争をやって壊滅した歴史から何を学ぼうというのか?
では、「国家が消滅し、階級矛盾がなくなる社会」とは、マルクス存命時の未来社会論の予想の選択肢の一つに過ぎない。当時の予想とは桁違いに科学技術が発展した。核~インタ-ネットまで。中国では、科学技術の一つである携帯電話が共産党一党支配を突き崩そうとしている。「ブルジョアジーが労働者から搾取する」というような一眼レフだけで見ていると社会の進歩は見えない。企業倫理が叫ばれ、CSRが論じられる昨今である。