銀河さんは「一丸となった労働者階級」を想定しておられますがそんなものが在った例は在りません。さまざまな党派の野合によって革命はなされ派閥争いが絶えませんでした。そうした人々に兵器を配布し、その結果がどうなるかなど判りきった事ではありませんか?
武装組織が有効に機能するためには武装される以前に管理され、統制され訓練され保障されねばなりませんが労働者階級一般にであれさまざまな派閥にであれ、兵器を普及させることで上記の事柄を満たせるとはお考えになりませんよね?
上記の事項を満たそうと思うなら特定の組織派閥などに限定した武装と言うことになりますがそうした集団による暴力装置の打破によって得られるものは「労働者階級執権」等ではなく「特定組織による独裁」ではありませんか?
無論派閥を問わず、何がしかの一致点で兵器を普及すれば数の力で暴力装置を打破し、何がしかの政権を樹立することも出来ましょうが次にやってくるのは国土を地雷だらけにする内戦ですか?それが「労働者階級執権」ですか?
兵器が何であるかなどどうでもよいことです。それこそ如何様にでもなるでしょう普及させるのも不可能ではありますまい。しかし、内戦を始めてしまったら誰にも収拾出来ません責任も取れません。兵器の回収など覚束ないのは言うまでもありません。
私は共産主義者の端くれのつもりなので十月革命やベトナム戦争の勝利を否定するほど良く研究している訳では在りません。しかし内戦に明け暮れる外国の惨状を少しでも見聞きするなら「暴力革命唯一」などと簡単に言ってよいものとは思えません。
一人の人の命を救うには多大な労力と費用を必要とします。暴力革命はそんな患者さんを大量生産することでして職業柄できればやめてほしいと思っております。