共産党が10月10日に四中総を開催しました。志位委員長の報告と結語が公開さ
れました。その中で、9.11の総選挙を「善戦健闘」+「目標未達成」とみた。前半
は内輪向けで、後半にてようやく負けを認めたと思われます。
さらに注目すべきは、「確かな野党」公約の土台に新綱領の路線がある、綱領の日
本改革論を学び語ろう。ということが示されたことです。「確かな野党」へのこだわ
りについては、理解困難ですが、これも後半に意味がありそうです。拙いながら、
8.21の一般投稿欄で、私は「新綱領が問われている」と投げかけました。その点から
すれば、選挙前・中に、この観点で闘うこともありだったのに、との感です。
ただし、「民主連合政府をつくる」という新綱領の眼目からすると、どのように、
共同戦線的に勢力を結集するかがみられていません。それから、選挙中に志位氏が主
張した「政府提出の郵政民営化関連法案反対」の共同した取り組みは、志位氏のいる
衆議院ではついに不発でした。
ただ、今後は、2007年の統一地方選挙が節目となると、「確かな野党」論では支持
や議席の拡大はみこめず(というか共産党が与党の自治体では大混乱)、やはり、改
革のビジョンを打ち出す必要性があるのでしょう。地方、特に知事・県議・指定都市
市長・指定都市の市議の動向に注目します。例えば、田中康夫長野県知事にはどう対
応するのでしょうか。