何故、護憲運動などで革マル、中核と組めないのか?答え は以下の通りである;
1. これら極左集団はお互いに相手を敵としており、彼ら自身 が大衆運動で共闘することはあり得ない。仮に、革マルと中核 が同じ護憲デモに参加したらどうなるか(ありえないが)? 忽ち、鉄パイプの応酬を含む暴力的騒乱が発生し、運動自体が 破壊される。
2. どちらか一方だけが参加した場合はどうであろうか?参加 しなかったもう一方は「運動」自体を反革命と定義し、攻撃の 対象にする。護憲運動の主要メンバーの自宅には、革マルが盗 聴器を仕掛け、陰湿な嫌がらせや、「終に権力の走狗とスター リニストが野合」、「リンチ・査問の日本共産党が殺人鬼中核 と連合しました」などのビラが派手に撒かれることになる。
3. 彼らは、「反スタ」=「反共産党」をテーゼとしている。 「反帝・反スタ」と言い、共産党を帝国主義と同列に置いて、 打倒・破壊する対象としている。彼らが、共産党を含む大衆運 動に侵入して来る場合の目的は、「反スタ」の完遂がある。す なわち、大衆要求自体の実現では無く、運動を通じて共産党を 排除・破壊することが重要な政治目的となる。これは、彼らの 存在そのもの、綱領的テーゼが、これを目的としているので議 論の余地も無い。例えば、革マルの教祖である黒田寛一は「革 命的暴力論」を唱えている。これは、大衆運動の中で共産党な ど他派を攻撃、破壊する為に効率的、且、組織的に暴力を 行 使することが如何に重要かを説いたものだ。
4.元々、統一戦線的な行動を取らない。革マルや中核が何か広 範な統一 戦線を構築したことがありますか?70年安保でも 、革マルは、さっさと全共闘を離脱、一方、中核は、最も突出 した過激行動をとり学生運動の孤立化の尖兵となった。要する に、全く「協調性」 の無い輩なのである。その行き着いた先 が内ゲバ殺人です。
5. この「協調性」の無い、自己主張の強い集団が大衆運動に 侵入すると民主的決定に一切従わず、彼ら独自の盲動を繰り広 げる。これは運動を混乱に陥らせ、一般大衆から孤立させ、更 に、権力の介入も招く。例えば、「九条の会の一員であるヘル メット、覆面姿の中核派がジグザグデモの末、一時駅前を無政 府状態にした。中核は内ゲバ殺人を繰り返す過激派だが、九条 の会と深い関係が...」などと報道されただけで、この運動が 破壊されてしまうことになるのは、日を見るより明らかだ。
この様な取るに足らないが、百害あって一利も無いアウトロ ー集団の参加可否を論じるよりも、共産党には一日も早くまと もな護憲大衆運動を組織して貰いたい。