Q
「暴力革命は必至であるというのは「国家と革命 」でしたか。しかしそれを唯一絶対の真理であると主張するな ら、過去の革命が国民弾圧と内戦がつき物だった事も当然ご承 知のことと思いますが、そうしたデメリットや実際に当たって のさまざまな問題について少なくとも考えることが必要」
A
過去のどの革命も新しい階級が古い階級に変わって国家を支
配するのであるから、古い階級が再び国家を支配させないため
に弾圧が必然的です。又反革命があれば国内戦はやらねばなり
ません。これはデメリットでは在りません。一握りのブルジョ
アジーに7000万労働者が支配されてきたのが今日であり、
社会主義社会では7000万労働者が一握りのブルジョアジー
を支配し搾取と階級を根絶させるのです。
Q
「マルクスでもレーニンでも皆過去の蜂起の失敗を研究し、具 体的な考察を文章で残しています。」
A
たしかに。「フランスの内乱」においてマルクスはパリコン
ミューンを具体的に分析しています。そこには共産主義の萌芽
を見出せるからでもあります。とはいっても半分ほど読みかけ
ているところです。
Q
「弁証法的唯物論に於いては「絶対的真理」というものを否定 しており、現状に即して条件を設定する事が必要だと思ってい たのですが。」
A
世界は物質によって成り立っている、そして全ての物質は弁
証法的に発展する。これは絶対的真理です。
Q
「暴力革命のデメリットについて考えることは「社会主義建設 にそぐわない」と退け、実施に当たってのさまざまな障害には 「今はそんな事を議論すべきではない」と片付け、その結果ど んな社会になるのか?と言う疑問には「改良主義者と話す言葉 は無い」と一蹴する。」
A
そんなつもりではなく、理論に対しては論理で答えてもらわ
ねば論争の意味がないのです。
Q
「まことにもって革命的誠実さを具現化しており、少しでも相 手と一致点を取り、運動に人を組織しよう、理解を取り付けよ うと考える方の態度とは私には見えない(私が革命的ではない からでしょうか?)。」
A
根幹的なことは譲れないでしょう。