お返事を頂きまことにありがとうございます。その上で申し上げます。
徳川家康、ジュリアスシーザー、豊臣秀吉、アウグストウス、、いわゆる支配階級といわれる人々少なくとも銀河さんの挙げられた方々は皆非常に勤勉だったと私は理解しております。
彼らはまずもって自分の利益のためにそして又自分の陣営のために一生懸命指揮労働に励んだと思います。彼らが自分の私利私欲を追求しなかったとは言いませんが「支配階級は働かない」と言う決め付けは控えめに言っても不公平だと思いますがいかがでしょうか?
で徳川家康ですが最初は一介の土豪でありましたので指揮労働者階層でしかなかったと解釈しております。因みにジュリアスシーザーは護民官という官僚でした。
いずれも一介の指揮労働社会層の出身でありそれが転化して支配階級になったと解釈しているのですがご理解いただけないことまことに残念です。
銀河さんは被支配階級は支配階級を支持などしていない屈服させられているだけだと言われます。ところでデューリング氏は「支配階級はただ暴力によって被支配階級を屈服させている」と述べ、エンゲルス氏の著作の中でボコボコにされました「反デューリング論」です。私のつたない文章の数倍は面白いですのでぜひご一読をお勧めいたします。
階級が成立する必然性を何一つ考慮されずに或いは頭ごなしに否定してただひたすらに「労働者階級の勝利の歴史的必然性」だの「革命」だのを何をもって証明なさっているのか私はあまりに愚かですので解りません。
さて銀河さんは指揮労働者階層を支配階級に転化「させない」もしくは(それ以外のどこから発生するのか解りませんが)支配階級を発生「させない」とおっしゃいました。まさか国家権力で弾圧すると言う事ではないと考えたいのですが、いかにして「させない」おつもりなのかぜひともおうかがいしたいところです。
私が指揮労働と生産労働の分業の発展的解消は少なくとも今は無理だし、権力付くでの解決なんて論外だから権力を取って階級闘争を有利に進めようと書けば、銀河さんは「労働者は永遠の奴隷」とおっしゃいます。
銀河さんにおかれましては常に社会主義だけを目指し、革命だけを目指しておいでのようです。「労働者階級執権」と「生産手段の社会化」の区別も不要なのでしょう「革命」「革命」で事足りて簡便宜しきを得てまことに結構な事と存じます。因みにスターリンもこの区別をしませんでした。その結果についてはご存知の通りです。
スターリニズム全盛のころ忠実なる政治委員たちは純真で勇敢なソ連の壮丁たちをドイツの機関銃の前に一直線に突撃させました。
私は銀河さんの革命に向けて突撃する勇敢さに脱帽するばかりです。しかし銀河さんのもしくは銀河さんたちの建設なさる社会よりは、レントゲン技師として医師の下で「永遠の奴隷」をしていとうございます。銀河さんの建設なさるであろう新しい社会に住めないこと誠に残念です。