今、問題になっているマンションなどの建築確認偽造事件の根本は、本来国土交通省などの監督官庁がやらなければならない、検査確認業務などの殆どすべてを民間に「丸投げ」したことにある。
A1級建築士は、はっきりと言っている、「早く安いから一杯仕事が来た」、「だから儲かった」、「忙しくなったからまた偽造を行った」と。
「官から民へ」、「民間でやれるものはみんな民間でやらせろ」民間だから仕事が速い、優秀だ、人材が多いなどなどは、トンでもない誤解である、小泉や竹中の責任転嫁の「神話」だし、悪質なプロパガンダに過ぎない。
民間企業・資本の本質は金儲け、如何に労働者を働かせ搾り取るかが100%の課題なのだ、だから賃下げも首切り・リストラも、非正規雇用もドンドンやる。
何をやっても儲ければ、それだけ高く評価され、豪邸に住める、それが民間だ。
弱肉強食、歪んだ優勝劣敗のシステム、勝ち組・負け組み、これが民間だ。
民間なら何を誤魔化そうが、どんな手抜きをやろうが発覚しない限り、儲け利益がすべての評価基準となる。
この事をはっきり見抜いていこう、「小さな政府」なんて弱者切捨て、人間不在の社会なのだ。
公務員労働者を守れ、郵政労働者を守れ、労働法制の改悪を許すな、これが私たちのスローガンにならなければならない。