一世代上の女性で平和学習活動から去っていった方がいます。
「いろいろ問題が多いことは認識しています。ですが、あなたはなくてはならない存在だし、早まらないでぜひとも思いとどまっていただけませんか。一緒に邁進しましょう」 との某ベテラン(正体は“ヒラメ”)による引き留め懇願を振り切って去っていかれました。辞めるとき、ベテラン達には本音を伝えなかったそうです。が、ぼくにはひっそりと語ってくれました。
その方が「さよなら」をした理由の要点を以下、箇条書きにします。去った方の気持ち、とてもよくわかる気がします。類似ケースを見聞きした方もいらっしゃるかもしれません。
理由を語ってくれる前は浮かない表情をされていましたが、他メンバーの不在の時、1対1になってからざっと以上のような本音を吐露してくれました。「まぁ、何を言ってもムダだろうけどね」と、官僚的な組織の現実にうんざりした経過を聞き終えたとき、「同じように感じてる人ってやっぱ居るんだなぁ」と。
討論にタブーを設けない率直な方が抜けてしまったのはぼくもつらい、と同時に複雑な気持ちです。いままでの乏しい経験からは「辞めたい」と漏らす人は例外なく人間的でまじめな人ばかりです。
その方が辞めてから、後日ばったり出会うことがあったのですが、何げにふっ切れたようなすがすがしい表情で「来年前半、どこそこで興味深い企画があるのよ。党派性なんてないからぜひ来てほしいな」と意気軒昂でしたので、こちらも少しほっとしました。
こうして再考してみると、やはり、組織のありかたに起因する要素が不幸を招いている、と感じます。類似のケースはそれぞれの地域で少なくないのかもしれませんが、専従に相談することが「時間と労力のムダ」なことはわかり切っています。
まして、党中央は論外です。末端の苦労や悲しみなんて微塵も知らずに空調の効いた専用ルームで千年至福王国幻想を構想・執筆しているのでしょうね、延々と。