こんにちわ。ご意見ありがとうございます。いくつかの見解の相違について申し上げたいと思います。
先ず「革命」と言うものは次の段階の経済基盤が準備され、なおかつ階級間の矛盾が激化、被支配階級の力量が十分に強い状態で発生するものと考えております。
で、「社会主義革命」とは「階級の発展的解消」を目的としておりその為には指揮労働と生産労働の分業が解消される事が必要だと思われます。しかしこれは経済基盤に属する事であり、階級闘争によって解決できる事ではないように思われるのです。
階級闘争を無意味だとかそういったことを言いたいのではなく、権力を握る事で全く新しい経済を作り出す事は出来ないし、出来なかったと言いたいのです。
階級間の矛盾は階級闘争を発生させます。それは次の段階への原動力であり、生活向上の手段です。否定する気などありません。しかし支配階級の生成は指揮労働者階層からの転化であり、経済基盤そのものに根ざしております。階級闘争の理論だけで支配階級の解消は出来ないと思います。
支配階級が被支配階級によって支持されるという私の文章がお嫌いな方が多いのですが、生産力の発展や階級闘争の進展によって支配階級の存在は支持されていたものが支持されなくなり、革命に至るわけですから「支配階級は被支配階級によって支持される」で正しいと思っております。
支配階級が自らの存在意義を喪失し被支配階級の支持を全く失い、ただ暴力とごまかしで延命を図るという局面は一種の極限状態で(良い悪いではなく)こうした情勢を常態として社会を見、情勢を判断しようとするとあまり良い結果を生み出さないと思われます。
追記
無用だと思いますが追記します。支配階級も被支配階級も等しく歴史上の産物であり、ある支配階級の存在の正当性は大体が生産力と階級闘争の程度によって規定されています。
ただ暴力によってもしくはごまかしによって支配階級が延命している時期などほんのわずかな期間です。生産力の発展と階級闘争の前進によって支配階級の存在する正当性が失われてゆくのであり、「始めから無い」のではありません。
私達は支配階級の存在する正当性を「なくする側」ですが、「正当性など始めから無い」とみなす事は情勢を正確に見る上でも問題があると思われます。