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自衛権について討論しましょう!

2005/11/09 寄らば大樹の陰 50代 苦闘するフリーター

 社民党の元党首、土井たか子さんの講演会があり参加した。
 「憲法といえば土井」「護憲といえば土井」さんらしく、お年を召し、総選挙で実質的に身を引き後輩たちに任せたと言え、まだお元気で声に張りがあり、護憲と改憲勢力への批判には、いささかの後退も見えなかった。
 しかし、ないものねだりと言え、現在の政府・与党、民主党・連合そして財界を含めた改憲勢力に対し、如何に闘って行くべきかについて、講演会でもその後の質疑応答でも、触れられることがなく残念に思った。
 さて質疑応答の中で、ある人から「自衛権についてどう考えておられるか」との質問があった。
 それに対し意外な答えが返されて来た、「自衛権は主権国家であればどこの国でも持っています、自然権といっていいでしょうね」「もちろん私たちはそれを武力で行うのではなく、粘り強い外交努力と対話で行いたいですね」とのことだった。
 私はそれに対し少々戸惑った、確かに日本共産党も「日本国憲法の下でも自衛権はある」と言っている筈だ、しかし私の聞き漏らしか知らないがこれまで社民党の人から、自衛権云々を肯定されたことを聞いたことがなかったからだ。
 今回、自民党が出した「憲法改正案」は、否「新憲法草案」は基幹部分において現憲法の殆どを作り直しており、決して改正案ではなく全面改正案である、肝心の9条についても第二項を撤廃し「自衛軍」を持つと明記している。
 しかしこの日、土井たか子さんは明確に「自衛権がある」と断言したのである、今更言うまでもないがアメリカもそしてイギリスも、みな「自衛の為」にイラクやアフガンに侵略した。
 先の大戦でも日本皇軍もドイツ、イタリアも含め、どこの国も「自衛のため」、「国を守るため」に「国防軍」でもって参戦した、そしてその結果、全世界6000万と言われる人々が命をなくしたのである。
 「自衛権」を主張したらそれこそ「戦争をする国」「普通の国」となってしまうのではないか。
 確かに土井さんは「粘り強い外交努力と対話」とおっしゃった、しかしそれは自衛権を認めることと違うのではないか、わざわざ「さあ来い」と待ち構える相手の土俵に乗って勝負などすべきではないと、いうのが私の感想である。
 「自衛権」についてみなさまのご意見を御願いしたいものである。