30代レントゲン技師さんの分業化論には首を傾げます。
技師さんは、こう書かれています。
『大半のレントゲン技師は外科医にはなれないし、治療法の確定もできない。分業の解消は夢のまた夢医療の分野に社会主義は遠い。』
レントゲン技師は外科医の勉強をされたんでしょうか?レントゲン技師の資格を取ってから医学部に入りなおして外科医の資格を取れば良いのではありませんか?今の日本ではそれは不可能では無いはずです。ただし年齢やら勉強のやり直しやらを考えれば大変な努力が要るでしょうが、やって出来ないはずはありません。それともレントゲン技師の資格だけで外科医療をすることが良いことだと思っておられるのでしょうか?それが社会主義だというのでしょうか。
ところで、分業と一言で言うと『資本家』対『労働者』の分業のことをイメージするのかもしれませんが、ここで例示されているレントゲン技師と外科医の分業化という場合もありますし、看護師と医師という分業化もあります。先生という職業があれば今でも言うのかなこずかいさんというのもありました。今では学校が荒れるので心理療法士がカウンセラーとして学校に派遣されています。給食を作ってくれるおばさん達が居る学校も昔はあったけれども今では給食センターがやってます。目を転じて民間の会社に目を移せば、営業をやる人が居れば、技術系で製品を作る人が居るし、新しい製品を開発する人も居ると、まあ社会は色々なところで分業化しています。分業化いけないですか・・・?いけないとするとどういう形の社会が良いのでしょうか。一人の人がみんなやるってことでしょうか。でも、それって現実の問題として出来ますか?
社会主義になったら分業を廃止するんですか?なんだかそういう社会は怖いですよ。
仕事はどんな仕事であってもかなり高度な専門性があります。そうした専門性を一人の人間がすべてマスターして何でも出来るなんてことありませんよ。そのため必然的に分業化する必要が出てきているのではないでしょうか。是非再考してみてください。
電車は運転士と車掌が分業化されてました。でも最近は運転士が車掌を兼任して10両編成の電車を一人で動かすようになり始めてますね。私の記憶では賢明な党はこれに反対してたんじゃありませんか。正しい分業化は必須だと・・。
しかし、上の引用以外は書いていること意味が良くわかりません。偉い人が書いたことに染まるんじゃなくて、自分の目と体で感じたことをわかり易く書いてみたらどうだろうか。私は実感として、職場の仲間が仕事を内容で分業しているのがごく自然な姿だと感じています。その限りでは社会主義の必要性は感じません。