共産党は、新社会党からの{護憲闘争の窓口づくり」の提案
を、理由にならない理由をこじつけて拒否しました。
第一の理由の新社会党の部落解放同盟との関係ですが、これ
は旧社会党の時からの問題で、かつての美濃部革新都政や70年
安保闘争の時も、社共共闘に、一定の否定的要素にはなりまし
たが、共闘を拒否するまでには到りませんでした。それが、今
回の共闘拒否の理由だというのはこじつけとしか言いようがあ
りません。
第二は、党の合併・合同の話ではないのに、このような事を
理由にするのは政党間の政策論争を封じ、共産党の主張に無条
件に追随する事を押し付ける極めて独善的な主張と言わざる得
ません。又新社会党が綱領で指摘している共産党批判は、この
投稿でも何回も指摘されてされているように必ずしも虚言では
なく、そのように感じている人も多数いるのではないか。この
ような論理がまかり通るならば、共産党に異論を持つ人は全て
排除の対象となりかねない。そのような発想で、一致点での共
闘や民主連合政府などどうやって構築していくと言うのか。
第三の社民党や共産党の政党要件を国政選挙に活用しようす
る極めて党利党略的という指摘だが、とんびさんが指摘してい
るように少数政党に不利な足切り付き拘束名簿式比例代表方式
を是認する事を意味し、巨額な供託金没収を肯定する事を意味
するこのような論理を受け入れる事はできない。それならば共
産党の方も、院内統一会派を組む事を、共闘の条件として提示
し、院内交渉団体の地位を再度確保するようにする方が、はる
かに国会内での活動が有効にできるようになるのではないか。
以上のように共産党の理由にならない独善的なセクト主義の
ために護憲勢力のの共闘の結成遅れる事に対する、共産党の責
任は極めて重大です。
共闘は、課題の一致(護憲)、行動の統一、批判の自由この三
点が確保されていれば十分だと思います。
共産党は理由なならない理由をこじつけていないで、直ちに
「憲法改悪阻止」の共闘を呼びかけるべきではないでしょうか
。