長文になりますが 以下
日本共産党が共闘を避けてきたのは今に始まったことではあ
りません。
6年前、ガイドライン改定法が参議院で可決される時、私は
国会前の舗道に百万人署名の方々の中で座り込んでいました。
この日を境にして日本では戦時立法が次々できたのです。私た
ちはこの法律を通せば日本はやがて戦時下に入ってゆくと考え
大声でシュプレヒコールを叫んでいました。 その日、共産党
も別の場所で抗議集会をやりましたが決して私たちと力を合わ
せようとはしませんでした。参議院の状況を逐一辻元清美さん
が報告に私たちのところへ来ました。わたしはこのひとがだれ
かしらなかったのですが、すばらしい人だと思いました。私は
彼女から傍聴券を貰い、この可決の瞬間を見ました。その傍聴
権は今も宝箱に入れています。
何のことはない、議長席の後ろに賛成、反対の数字がデジタ
ルで掲示されるというあっけないものです。可決がなった時、
共産党議員が傍聴席の支持者達に手を振っているのでした。私
はこの瞬間の悔しさにこぶしを握りしめて耐えているいるとい
うのに、眼下でニコニコして応援団に手を振る国会議員に別の
怒りを覚えたのでした。彼は反対演説をしたことを支持者に見
せたかっただけのことです。
イラク戦争開戦のとき私はブッシュの演説を聞きながら御堂
筋のアメリカ領事館に車で駆けつけました。どこに行けばいい
かわからなかったし、誰も来ていないかもしれないが私は一人
ででも大声を上げて抗議するつもりでした。しかしそこにはす
でに関西百万人署名の人たちが駆けつけていました。その夜中
之島で緊急集会を持ちましたが、日本共産党は別の時間と場所
で集会を持ちました。
イラク戦争反対 「3.20日比谷集会」は当初日本共産党もす
べての団体や党派とともに日比谷で集会を持つ予定でしたが日
本共産党は直前になって会場を近くの公園にかえ分裂集会にし
ました。日本共産党は百万人署名や、新左翼その他の団体との
共闘を非常に恐れているのでした。
去年の日比谷集会は日比谷公園を先に日本共産党に押さえら
れたので百万人は集会ができず。日本共産党がバックアップす
る二十労組の主催する日比谷集会に紛れ込みました。その集会
では百万人集会ののぼりや、旗を立てられず、野次も歓声も禁
じられるというなんとも覇気のない、陰気な集会になりました
。
イラク戦争が迫ってくる日々、日本共産党は「イラクを査察
せよ」とフランス帝国主義者と声を合わせました。この主張こ
そイラクの民族自決権を無視したものです。
90年のイラク戦争ではフセイン悪玉説を唱え、アメリカと
多国籍軍のイラク攻撃を支持し、その後の経済封鎖を主張しま
した。その経済封鎖によってイラク人民はゆっくりとクビをし
められて死んでいったのです。
バグダッド陥落後、日本共産党国会議員が小泉に代表質問の
なかで米軍はイラクが国連管理になるまで駐留すべきであると
演説しました。アメリカ帝国主義のイラク支配を支持したので
す。そしてイラク人民の抵抗、レジスタンスの戦いに対して赤
旗はテロ呼ばわりをしました。口ではイラク戦争に反対しなが
ら行動では帝国主義を左翼から援護しているのです。
私は何もしないで日本共産党の行動を批判しているのではな
く、行動を通じて肉体的実感でこの党がすでに排外主義党に転
落していることを語っているに過ぎません。
私は観念論者ではない。
改憲問題で日本共産党は11.5声明で「カクマル派、中核
派との共闘を排除する」ことを表明しました。カクマル、中核
を意図的に一緒にした乱暴な内容です。カクマルとは反革命フ
ァシストの党派です。彼らは70年代新左翼各派に殺人集団と
して機動隊を背景に襲撃してきたのです。それに対する反撃が
内ゲバといわれた時代ですが、彼らは国労に拠点を設け、国労
解体のために組合員を何十人も自殺に追い込みました。そして
JR総連を支配したのです。だが中核派や新左翼各派の反撃の
ために凋落の道をたどっているのです。大体はこの戦いは終わ
りました。そして中核派は本来の革命運動、労働者階級の解放
闘争に本腰を入れ始めたのがこの10年間です。
日本共産党の声明は中核派との共闘を排除するというのが本
音です。革命を放棄し、排外主義党として日本帝国主義に屈服
した日本共産党が中核派と共闘すればその戦いのなかで、真剣
に改憲を阻止しようとする党派がどちらにあるかが明らかにな
るのです。それはもう理屈ぬきで人々の前に明らかになります
。それを恐れているのが共闘排除です。真剣に改憲を阻止する
ためならば一緒に闘わねばならないのです。
左を切り捨て振り返りざま右を切る。
一般投稿
「共産党は憲法改悪反対運動から手を引け 共産シンパ
新社会党から共産党に対して社民党を含めた「憲法改悪阻止 の共同」をにべもなく拒否した。呆れてものもいえない。・・ ・・・
然るに今回の共産党の態度は憲法改悪反対を願う国民への背 信行為そのものだ。。一体、共産党は何を考えているのか。・ ・・・・・・単独で改憲阻止できると思っているのか。できる わけがないではないか。
無党派との共同をといいたいのか。しかし、肝心の無党派も 共産党は掴みきれていない。・・・
これ(社民党・新社会党)をも切って捨てる共産党はもはや 憲法活動にとって無益であり改憲勢力を喜ばせるだけだ。憲法 を守るという看板をたため。」(抜粋)
新社会党、社民党との共闘も拒否したことはさしもの辛抱強
い日本共産党員や支持者もまさかの思いだったでしょう。理由
は新社会党に対しては部落問題、社民党に対しては党利のため
ということです。部落問題ではもともと部落解放同盟を分裂さ
せて04年2月のさざ波通信一般投稿欄での私の投稿「日本共
産党は部落差別がなくなったのであるという論に立ち差別と戦
う解放同盟をつぶすために全解連を作ったということで、共産
党が部落問題で差別者になって」で表わしたように日本共産党
こそが差別者であったのです。
今全開連は解放同盟が闘えなくなったのを見越して解散し、
部落問題を人権問題として行政に入り込んでいます。新社会党
から見れば恨みある心を押さえて日本共産党に憲法問題で共闘
を申し入れにやってきたのです。
社民党は昔の社会党のように総評というバックはないものの
日本の良心的左翼と労働者階級の期待を今も担っています。去
年の総選挙では社民党だけが終始一貫して改憲反対を国民に訴
えていたのです。日本共産党は消費税と郵政問題を訴えていま
したが選挙後半になって社民党の改憲阻止の訴えが非常に国民
の関心を呼んでいるのを見てからやっと憲法問題を言い出した
のです。憲法問題は選挙戦術にはまったくオミットしていたの
です。
新社会党と社民党の憲法問題に対する真摯な態度、それに比
して日本共産党の是々非々主義、これが共闘すればやはり共産
党員と支持者の前で真の改憲派がどちらかが明らかになるので
す。つまり左右両派から日本共産党が削り取られることを、そ
れでなくとも衰退しているので、恐れているのです。「党利」
のために改憲阻止という最も重要な問題から逃亡し、統一戦線
をまたしても破壊したのです。
それでは日本共産党は誰と共闘したいのか。それは民主党と
であり、日本ブルジョアジーとであります。ともかく政権の一
角に入りたい、ともかく大臣の椅子がほしいのです。いったん
は40議席のあった日本共産党です。その時代なら夢ではなか
ったかもしれません。しかし今は凋落してやっと9議席であり
、鼻も引っ掛けられないくらいになっています。
それでは今後30議席にでも達する見込みはあるか。ありま
せん。それは第一に二大政党が圧倒していること、第二に小選
挙区制になったこと。なんと言っても小選挙区制になったこと
により日本共産党は比例代表でしか議席を取れなくなったので
す。
その比例代表制もなくしてしまえば、衆議院の議席は限りな
くゼロに近づくのです。議会を通じての革命などは白昼夢です
らないのです。すでに不破路線は破産したのです。今大会が彼
の無責任さの証明です。大臣病のその夢にしがみつくからすべ
ての主張を投げ捨てて労働者階級の敵になってしまったのです
。
日米安保条約凍結、自衛隊承認、自衛隊の国連平和維持軍編
入の主張、国連憲章の讃美、天皇制承認、国家国旗法支持、こ
れらすべて憲法違反であり、自民党の解釈改憲と同じです。憲
法違反の主張をしながらどうして改憲に反対できるのでしょう
か。このように白旗を振って敵の陣営に入ってしまった党を何
故味方として呼び込まねばならないのか。
また労働者階級の前衛党というかつての立場を投げ捨てて国
民政党を綱領に入れたということは、ブルジョア政党になった
ということでしかないのです。逆から言えば労働者階級の敵と
して資本の犬に成り下がったのです。
現に国労闘争を見よ。1047人の解雇を認め国労を解体し
、それに反対した労働者を8人も1年間豚箱に放り込ませた党
が労働者の敵でなくてなんといえるのでしょうか。
門真の、労働者を代表する戸田市会議員に対する弾圧に乗じ
て彼の議席を剥奪しようとしているのはどこのだれなのだ。関
西生コン労働組合に対する弾圧に一度でも抗議したのか。
日の丸君が代の不起立闘争を白眼視しているのは誰だ。教科
書問題にそっぽを向いてきたのはどこの党か。これらはすべて
憲法違反なのです。おのれが憲法に背きながらどうして改憲反
対の立場に立てるといえるのでしょうか。
日本共産党は改憲阻止のために戦わない。
私たちには残された時間がない。
20日から始まる通常国会では国民投票法案が上程されます。
これが通れば改憲阻止闘争そのものができなくなります。だか
ら日本共産党についてもはっきりと見極めをつけておかねばな
りません。千坂さんが上田耕一郎にあてたメール、明るい共産
党が中央委員会に当てたメールによる抗議、それらの返事を見
たいものです。だがこれまでの日本共産党を見てこれでもまだ
護憲勢力だという期待を抱くのに対して私はなんとも言いよう
がありません。私こそ17年も日本共産党にいたのだから期待
をしたい。
そこは私の青年時代のすべてを捧げた党なのですから。しか
し、こうして事実をわずかばかり振り返り、それらを連関させ
て考えるだけでも日本共産党への期待は砂漠の蜃気楼であると
いうことがわかるのである。今回の左右との共闘を切ったこと
によって確信犯としての容疑は固まったのです。
私たちは現実を見なければならない。頼るべき政党なんかな
い。しかし、日本人民の中に深く刻み込まれている平和への願
いに私は希望をもちます。
どんなに労苦があろうとも人民のなかへ分け入りましょう。
そこからしか勝機はみいだせない。