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チリ大統領選挙

2006/01/21 山本 40代 会社員

 チリ大統領選挙が、15日に行われました。チリ社会党が中心の与党連合の社会党のミチェル・バチェレ前国防大臣が右派連合の国民改進党のセバスティアン・ピニェラ前党首に勝利をしました。チリで初の女性大統領が誕生しました。1970年に社会党や共産党、キリスト民主党、社会民主党、急進党、左翼グループが中心となったサルバドル・アジェンデ氏が大統領に就任して、地主の土地所有の廃止や銅鉱山の国有化、少数民族のマブーチェ族の権利擁護など実績を持ちながら、軍部のピノチェトが、1973年にアメリカ軍とCIAと協力をして、アジェンデ暗殺のクデーターでチリでの暗黒政治や弾圧政治を1990年代まで続けてきました。ピノチェト軍事独裁政治が終わってから中道左派政権が4期目を迎えました。
 チリ人民は、軍事独裁復活ノーとアメリカ帝国主義による新自由主義押し付けノー、労働者の生活重視の道を選択しました。日本共産党のサイトによるとチリ共産党は、野党の立場から下院議員の議席数の拡充と比例代表制度の導入の2点で選挙協力をしていたようでした。
 今回のチリの大統領選挙の結果は、アメリカ帝国主義や独裁体制を対抗するには左翼が統一戦線を課題別で作って対米従属・売国の小泉独裁体制を対抗するしかないこと、小泉や前原、神崎がピノチェトによるクーデター賛美の誤りを日本やチリ人民の深く謝罪すること、チリやベネズエラなどの左翼連合政権の流れをアジアやアラブ、アフリカ、ヨーロッパに広げること、「万国のプロレタリアート団結せよ。」・「万国の披抑圧民団結せよ。」の国際連帯の原則を固めることです。
 日本の左翼がチリ大統領選挙の教訓から、互いのバラバラ感と流血・非流血の「内ゲバ」、セクト主義の蔓延、運動での対抗意識の競争を克服することです。
チリ社会党
http://www.pschile.cl/pschile/ambientes/0/index.jsp
チリ共産党 http://www.pcchile.cl/