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ホリエモン の 失敗

2006/02/26 ロム3

 株主資本主義と、株価資本主義とは、大きな違いがある 。 ホリエモンが選んだ道は、株価資本主義だった。
 あまり詳しくは知らないけれど、金融先進国アメリカでは、 株価資本主義がもてはやされ、敵対的なM&Aが大いにはやっ たが、最近では敵対的な企業買収は、はやらなくなったそうだ 。
 ホリエモンは、アメリカのその手法を真似て日本で大掛かり に開陳して見せてくれた。経済オリンピックでも見ているよう なインパクトがあった。ある意味、日本での先覚者ではなかっ たかと私は思う。
 彼のやったことを風説の流布で株価を操作したと司直はいう が、NTTが株を売り出した時には、ものすごい風説の流布があ った。一回目115万くらいの時には、抽選で買えない人が多か った。
 二回目の放出の時には、250万だった。将来1000万くらいに なるというふれこみだったので、私もわずかな退職金の中から 、1株買った。
 でも、それ以後株価は下がる一方で、国は国民をだますのだ と、骨身にしみて感じたものである。
 国は株価の操作をしても罰せられないのに、なぜ、ホリエモ ンが罰せられるのか、ちょっと、合点が行かないのであるが、 ホリエモンの株価資本主義という考えは明らかに間違っている ので、ここでその行為が中断させられたのは、いいことだと思 う。
 それにしても、こんな単純な誤りを経団連の会長も見ぬけな かったということは、日本の資本主義も大したことないんだな ーと思う。
 今後もドカーンと国民が衝撃を受けるようなことが起きるの ではないかと思う。
 姉歯問題なんか、マンションを買った当事者は、寝ても眠れ ないだろうと気の毒に思う。
 私は、古びた朽ちかけた一軒やに住んでいて、そうした悩み は今のうちはないけれど、将来、老人ホームに入るときには、 どんな目に遭遇するかと心配である。