株主資本主義と、株価資本主義とは、大きな違いがある
。 ホリエモンが選んだ道は、株価資本主義だった。
あまり詳しくは知らないけれど、金融先進国アメリカでは、
株価資本主義がもてはやされ、敵対的なM&Aが大いにはやっ
たが、最近では敵対的な企業買収は、はやらなくなったそうだ
。
ホリエモンは、アメリカのその手法を真似て日本で大掛かり
に開陳して見せてくれた。経済オリンピックでも見ているよう
なインパクトがあった。ある意味、日本での先覚者ではなかっ
たかと私は思う。
彼のやったことを風説の流布で株価を操作したと司直はいう
が、NTTが株を売り出した時には、ものすごい風説の流布があ
った。一回目115万くらいの時には、抽選で買えない人が多か
った。
二回目の放出の時には、250万だった。将来1000万くらいに
なるというふれこみだったので、私もわずかな退職金の中から
、1株買った。
でも、それ以後株価は下がる一方で、国は国民をだますのだ
と、骨身にしみて感じたものである。
国は株価の操作をしても罰せられないのに、なぜ、ホリエモ
ンが罰せられるのか、ちょっと、合点が行かないのであるが、
ホリエモンの株価資本主義という考えは明らかに間違っている
ので、ここでその行為が中断させられたのは、いいことだと思
う。
それにしても、こんな単純な誤りを経団連の会長も見ぬけな
かったということは、日本の資本主義も大したことないんだな
ーと思う。
今後もドカーンと国民が衝撃を受けるようなことが起きるの
ではないかと思う。
姉歯問題なんか、マンションを買った当事者は、寝ても眠れ
ないだろうと気の毒に思う。
私は、古びた朽ちかけた一軒やに住んでいて、そうした悩み
は今のうちはないけれど、将来、老人ホームに入るときには、
どんな目に遭遇するかと心配である。