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ふたたび人文学徒さんへ、改革案は?

2006/02/13 民主集中生 60代以上

 ふたたび人文学徒さんへ、改革案は?

 2月11日付けの文章を拝読しました。過去の論稿もそれなりに拝見しています。そのうえで、ふたたびおたずねします。日本共産党を変えるための具体的な改革案はどういうものですか。

 共産党の最大の問題点が民主集中制にあることはすでに明らです。人文学徒さんは、その民主集中制が「数十年単位よりもずっと速く廃止されると思っています」と述べています。かさねて指摘しますが、数十年先、あるいは十年先のことは誰にもわかりません。ですから、わからないことで議論をするつもりはありません。わたしはもちろん、人文学徒さんも預言者や占い師ではありませんからね。

 また、人文学徒さんは「党は既にどん詰まりに来ています」ともしています。
 これらのことから推察すると、人文学徒さんは「いずれ時間がたてば、自然に民主集中制は廃止される。廃止せざるをえなくなる」とお考えのようですね。これは期待なのでしょうか、それとも「情勢の激変」待ちですか。共産党の現状を憂える人文学徒さんの主体性はどこにあるのですか。こうすれば共産党を変えられるという具体的な改革案を示してほしいのです。

 いまほど、共産党を批判することが容易な時代はないとおもいます。「どん詰まりに来て」いてさまざまな問題点や矛盾が明らかになっているからです。
 宮地健一氏のホームページは、総合的、歴史的に共産党批判を網羅しています。
 しかし、その批判もおおかた出つくしたようです。これ以上の批判をくわえても、おなじことの繰り返しになります。また、アレコレとあげつらうのもむなしい。

 『さざ波通信』の投稿は、ほとんどが批判であり非難です。その意味では、人文学徒さんの公開質問状提案が行動提起としての意義があります。結果はともかくとして、このような具体的な提案がすくないのでものたりません。

 いま求められているのは『主体的な改革案』だとおもいます。あるいは、もう共産党に見切りをつけて新しい党にむかう。この二つの道でしょう。
 人文学徒さんは前者ですので、改革案を示す責任があると考えています(言いすぎかな)。

 共産党には人間性に満ちたすぐれた人が多くいるという説があります。これを「宝」とする論まであります。そのために、このような党員大衆が立ち上がって党を改革すると期待しているのかもしれません。しかし、これは間違っているとおもいます。

 旧日本軍で残虐行為をはたらいた兵士でも、故郷に帰ると人のいい親父。新兵いじめの古参兵も、慰問劇団の人情劇に涙をながす。社員に意地悪をして退職に追い込む管理職も、酒を飲めば気のいいおっさん。一面の事実でしょう。しかし、制度にのっているかぎり、連中を信用できません。
 共産党員の「質が高い」とか「献身性がある」、「弱者のために駆け回っている」という話も事実として存在します。しかし、民主集中制のもとでは、人間性を破壊する加害者であり、一方では被害者なのです。
 指導に名をかりたきびしい追及。思想性を問い、弱点や痛いところまでえぐる手法。それでも従わなければ、「中央・上級の決定」という伝家の宝刀を抜く。あるいは「革命を裏切るのか」という決めゼリフ。「人情支部長」などが存在する余地はわずかしかありません。

 被害者はうけた痛みを声高に語ります。しかし、民主集中制では、支部LC以上の地位にあれば大なり小なり加害者になっています。そして、加害者も無傷ではいられず、自らの人格も壊していくのです。自他の人格を否定し、人間性を破壊していると認識した瞬間、そのごも党活動をつづけることができるのでしょうか。

 宮地健一氏によれば、40万党員はウソ。ほんとうは党費納入者29万人。日常的に活動している党員はその半分の15万人ぐらいか。もはや「現役の宝」は残りわずか。このような体たらくの共産党に何を期待しようというのですか。