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続第4インターとのやりとり・・・質問に答えて・・・

2006/02/21 スカンジナビアン

 前回は私からの質問まででした。今回はその回答です。

 以下は回答者氏の返答ですから、必ずしも、第4インターの組織としての公式見解と見てよいかどうかはわかりませんが、彼らが日本に於ける、社会主義革命論でどういう立場に立っているかがおおよそ伺い知れると思います。

 新時代社の・・・です。ご質問への回答が遅れて申し訳ありませんでした。必ずしも全面的にお答えすることはできませんが、幾つかの点に絞って返事を書きます。

1 まず私たちは、「武力革命」必然論ではありません。もともと「武力革命」という用語は、マルクス主義的革命論の中には存在していません。軍事的に権力を奪取するという概念は、われわれとは無縁のものです。
 ただロシア革命にしろ、中国革命にしろ、帝国主義戦争という情勢の中で、それまでの支配権力が危機に陥り、「権力」の問題が戦争と結びつけて提起されたという極度に「軍事的」な情勢の中で起こったということです。
 「暴力革命」は、そうした「軍事的」情勢の中での必然的産物だったというべきでしょう。その場合でも「暴力革命」とは、本質的に言って、軍事的権力奪取を意味するのではなく、支配階級の暴力の発動を、労働者人民の自己組織化によって阻止し、支配階級の「武力」を解体するというところに主眼が置かれるべきです。

 今日の世界では、かつてのような「戦争」を背景にした革命が戦略として想定されるべきではありません。一回性の短期決戦である「蜂起」として「革命」が構想できるわけでもありません。

 私は、労働者・市民の自治能力の拡大・発展と、社会関係全般の民主主義的変革の相対的に長期的な過程として社会主義革命を考えるべきだと思います。!!(私も全くそう思う。)ただその際でも、現代の新自由主義的グローバル資本主義の漸進的・調和的改革によって体制移行が実現するのではなく、旧来の支配階級の権力との政治的「断絶」という決定的局面は不可避だと思っています。その断絶がどういう形態をとるかは予測できるものではありません。つまり社会主義をめざす社会関係の変革は長期的な過程ではありますが、「断絶」の時期としての「革命情勢」はあるという立場です。「革命なくして社会主義はない」ということですね。!!(私の意見もそうです。ただし、相当長期にわたり、おそらく来世紀かなと思っています。そこで、今世紀、少なくとも、この半世紀は民主的改革改良を・・いわゆる社会民主主義的改革改良・・徹底すべきと言う立場です。また、日本共産党の立場にも近似していると思います。)(2)社会主義のイメージについて。私たちは、崩壊したスターリニズムの否定的経験を総括し、それを根本的に否定・清算することなくして、社会主義・・・(文字化け)・・・①官僚主義的「国有化」を土台とした、中央統制的指令経済 ②重工業を中心にした「外延的」な経済拡張に見られる「生産力主義」 ③国家の中央集権主義的強化と一党独裁が示した民主主義と自治 の不在 ④党による価値観の独占と異論の排除、人権抑圧と「個」の排除 ⑤支配民族の優位と女性やマイノリティーの差別・抑圧、「平等」理念 の軽視 ⑥あらゆるレベルでの大衆からの「決定権」の剥奪と大衆の「アトム化」・無関心、モラル的堕落 ⑦軍拡競争と覇権主義まだまだありますが。
  したがってそれを否定する「社会主義」とは、スターリニズムの一切の表れと、現代の新自由主義的資本主義へのアンチとして構想されます。
  したがってイメージ的に言えば ①分権、地域自治、生産者と消費者の民主主義に基づく経済の社会的規制と計画。市場の活用とその限界の確定  ②「生産力主義」の否定。労働時間の大幅な削減。余暇と自由時間の飛躍的拡張。  ③エコロジーとフェミニズムをつらぬいた社会編成。福・・・(文字化け)・・・ ⑤非武装社会の実現  などです。  (3)欧州社民の問題について。  私たちは、第二次大戦後、社民主義政党が主要な政治的推進力となって、欧州などで実現した「福祉国家」は、労働者階級の闘いが獲得した大きな成果!!だったと考えています。たとえそれが、旧ソ連圏の拡大に脅威を感じた資本家階級の妥協の産物だっとしてもです。 しかし今問題になっているのは、新自由主義の下で欧州社民自身が多くの場合、自らその成果を解体しようとしていることなのです。 社会民主主義政党のこうした政策に対して、社民党政権が実現した成果を防衛し、その権利を発展させようとしているところに今日の反グローバリぜーション運動のひとつの特徴があります。!!(私もそう思っている。社民的改革改良(民主的改革改良というべきか)を防衛し、さらにその民主的権利の拡大・発展を展望するか否かが、今日の情勢下において、革命派・進歩派か、或いは反動・反革命派かの決定的な分岐点だろう。従って、民主主・・・(文字化け)・・・らの理念と要求をつらぬく!のかということです。
 私は、このような闘いは、資本主義の枠組みを超えた「新しい社会」を提起することになると考えています。 私の社会主義論革命論もほぼ同じである。ただ、そのような民主的変革の時期は相当長期にわたるのではないかと見ていると言うことです。
 それは、質問の所で述べたように、スエーデンを始めとする北欧諸国では、資本家側の新自由主義の攻勢や圧力にもかかわらず、或いは旧ソ連圏の崩壊から15年を経ているにもかかわらず、相当長期にわたり、高度に民主的に変革された社会を基本的に維持しながらも、GCI(成長力指数)などの指標で、世界トップレベルを維持し続けていると言う事実があるからです。(新自由主義を推進する日本の方が下位)今回はここまでです。(なお、!!は私が付けました。)スカンジナビアンです。一般蘭にお願いします。回答者さん、ご協力ありがとうございました。