人文学徒さまご返事ありがとうございます。
まず最初に最近の人文学徒さんの文章は大変読みやすくなりました。以前は、理解
困難な部分がありましたが、最近ではそういうことはありません。
そもそも共産党関係者の文章は読みにくいので、一般受けしないところがあります。
綱領・規約などはとても理解しがたいので、ほとんどの人が読んでも頭に入らないの
が実態です。頭にはいらないままに素通りしていって、決定されてしまう。そういう
ところにも党内民主主義を阻害するひとつの要因があると私は考えます。
さて、人文学徒さんと、私の決定的違いは、民主集中制をどう見るかにあります。
人文学徒さんは、民主集中制を諸悪の根源のようにいわれますが、それにかわるより
よき組織原則を提示されてはいらっしゃいません。
私はといいますと、すべての組織が民主集中制だと信じています。自民党もそうだ
し、町内会もそうだと思います。ただ、日本共産党の場合には、こ難しくて、上部に
都合のよい規約が存在して、民主集中制を悪用してきた実績があります。その結果、
反対者を追い出してイエスマンだけを残して、組織の弱体化がおきました。これでは
国民のためにもならないし、組織維持のためにもなりません。
アメリカの共和党とか、民主党は、綱領もないそうですから、入党も簡単で党の許
可を得ないでも、市当局が受け付けているという話も聞きます。日本共産党も一般人
に理解されないような綱領・規約を早急に廃止することが近代的な政党として大切か
と思います。
最近の国会では、民主党がおかしなことをやっているので、まともに国民の立場に
たって、討論している日本共産党は、再評価されているのではないかと思います。
しかし、末端の党員は、その時々の政治目標に踊らされて一環した活動が苦手のよ
うです。うっかりついて行くと重荷をしょわされて逃げられてしまうので、党員と付
き合うのは要注意という面があります。
>最後に一言。いつも結構面白いのですが、以上のように思いこみで物を言う時もあ り、これは良くないと思います。文章をよく読まずに感で断定したりする。あるいは 以下のように定義をはっきりさせないで大きな断定をする。
少々痛いところをつかれました。
>マルクス主義とレーニン主義のことですが、あなたのいつもの断定とは全く違って 不破哲三よりも宮本顕治のがはるかにレーニン的なんじゃないでしょうか。マルクス とレーニンとの「哲学」をどう理解するかにかかってくるのですが、まず間違いない でしょう。レーニンの方がはるかに「弁証法的唯物論体系」に馴染みやすいし、レー ニンに比べればマルクスのほうがずっと「実践の哲学」という感があります。新日和 見主義事件も民主主義文学同盟「中国問題風化」事件もミヤケンが大元と僕は考えて きました。
新日和見主義事件というのは、インテリ層の中でのことなので、私のように末端で ビラ配りや、ポスター張り、炊き出しに追い使われていた層には、ほとんど知られて いません。
レーニンが存在したので、スターリンが存在したように、宮本氏が存在したので、
不破氏が存在したのでしょう。その逆はありえないのだと思います。しかし、宮本時
代は、倍々ゲームで党勢は伸張しました。不破時代はその反対でどんどんしぼんでき
ました。二人の間に人間性の違いを私は感じます。不破氏は意地っ張りな性格だと思
います。現実から目をそむけて、古典にしがみついてきた。いわばマルクス主義坊主
だと思います。
日本共産党は、マルクス・レーニン主義をうたってきました。それはひとつの系列
上に並んでいるものと思い込まされてきましたが、実は、マルクス主義と、レーニン
主義は別物として考えなければいけないのではとこのごろ思います。
宮本時代の中ごろまでは、弁証法的唯物論として、マルクス主義が存在したのです。
史的唯物論的に考えてくれば、レーニンのあやまりも、日本共産党のあやまりもすぐ
にわかったはずです。
そこで立ち止まって考えることをしないで、レーニンは正しいが、スターリンが間
違っていたと、ソビエトの崩壊後もレーニン主義にひた走ってきた不破氏は、いわば
ドン・キホーテではなかったでしょうか。現実とは逆方向な思考方法に党をひきづり
こんだ罪は大きいと思います。
こんな阿呆につきあっていられるかと、離党した人は多いと思います。