元横浜市立大生さんの3月23日付けの投稿について述べます。
「新党構想」について、「みんなで語り合って認識を深めるべく討論を期待してい
るところです」というご意見は、わが意を得たりの感があります。
「新党構想」のすべてを明かさないのは、ひとつは、共産党改革をテーマとする
『さざ波』への遠慮があること、ふたつには、新党機運がほとんどない現状では空理
空論におわってしまう懸念があること、みっつには、個人の発想には限界があり、よ
りおおくの知恵を求めていることが理由です。
「幅広い有機的な左翼ネットワーク体ではないか」とのご指摘。そのとおりです。
ただし、「左翼」はいただけません。「幅広い」を意図するかぎり、共産党からも左
翼からも脱却する必要があります。
元横浜市立大生さん投稿の後段にある「憂鬱なこと」にも関連しますが、「ネット
ワーク体」に現役の共産党員が参加することは自由です。話の都合上、新党の名前を
「ウェブ・真民党」(ウェブ・しんみんとう)とします。もちろん仮称です。まあ、
党名はもっとセンスのある方の知恵を借りてもいいし、いくつかの案を議論して決め
てもいっこうにかまいません。
その「ウェブ・真民党」は、インターネット上のものですから、共産党員に限らず
どの政党員が加わっても判別、規制できません。ですから、年齢にも関係なく誰でも
入れるわけです。もちろん、入党審査などありません。「ウェブ・真民党」サイトに
参加して意見を述べるだけでもいいし、自分を「ウェブ・真民党」の党員だと自覚す
るのもオーケー。議論や政策があるていど煮詰まった段階で「投票」をおこない、賛
成多数で「ウェブ・真民党」の方針や政策として確定します。
ここで問題になるのが、悪意の投稿、なりすまし、同一人物がハンドルネームを変
えてする多重投稿、サイトへの妨害などです。このようなものを規制、排除すること
が必要となります。また、「投票」の仕組みも専門的な技術が求められるでしょう。
これらについてはこまかくなるので省略します。
元横浜市立大生さんは、「議会で多数を取るといった次元の組織ではなく」として
います。しかし、「ウェブ・真民党」では、他党との協力関係をふくめて議会で多数
をとることを目指します。政治や社会を変革していくためには、やはり議会に参加し
その議会で多数を占めることが不可欠です。このあたりのことについては、あらため
て述べる機会があるとおもいます。
ここで強調したいことは、「ウェブ・真民党」と共産党員、元党員との関係につい
てです。というのは、いくらインターネット上のこととはいえ政党であるからには、
政策面での議論や論理展開、いまの社会の不合理をただし、「弱者優先」を実現する
社会運動そして議会進出を目指すための組織活動などに共産党員、元党員の経験、知
識、活動力が活用できるとおもっています。とくに、共産党でにがい体験をした共産
党員、元党員には、それを反面教師とした意見や活動が期待できるのではないか。
なにも「ウェブ・真民党」を元党員で固めようというのではありません。先に述べ
たように左翼思想や共産党からは脱却することが前提ですが、貴重な経験をかさねた
共産党員や元党員の力を活かさない手はない。共産党の改革にはまったく展望をもっ
ていないにもかかわらず、『さざ波』にこだわって投稿を繰り返している動機はここ
にあるのです。