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「お前ら地球から出て行け」若者右翼の現在

2006/03/12 寄らば大樹の陰 50代 苦闘 するフリーター

 今日、ある町中心部にある百貨店の前で「憲法と教育基 本法改悪反対」、そして「自衛隊のイラクからの即時撤退」を 求めるビラ配りと署名活動を行っていた。
 全部で10人程度の、平和的行動である。
 ところが突然、ビラを配っていたメンバーの若者に対し、大 きな洋傘を振りかざした若い男が「お前ら警察の許可を取って いるのか」などと喚きながら襲い掛かってきたのである。
 大きな百貨員前の出来事である、私たちはもちろん、通行す る人々も突然の乱闘劇に唖然、ビックリ。
 男は大柄で丁度安倍晋三を30歳くらい若くしたような感じ のやさ男、しかし確信犯なのだろう、一過性の通りすがりの襲 撃ではなくて、執拗に傘を振り回し、殴りかかってきたのだ。
 私も必至で男の片腕にしがみつこうとしたが、逆に振り払わ れ突き飛ばされてしまった。

 インターネットで行き場のない若者たちの右傾化の進行を知 っているし、書店での右翼的書籍の乱立を見ている。
 しかしこんな町中で襲われるとは想像もしていなかった、幸 い現場には女性メンバーはいなかったし、殴られた人にも怪我 はなかった。
 たしかに今までも、署名活動やビラ配りで、右翼的な中高年 の男から罵声を浴びせられたり、「こんなことしたってなんに なる」等の若者の舌打ちを聞いてきた。だが直接的な暴力に遭 遇するとはまだ予想していなかった、しかしその男の「お前ら 地球から出て行け」の捨て台詞に、追い詰められ、行き場を失 った若者達の排外主義的な苦悩と歪みを感じてしまった。
 かつて東西ドイツの統一後、行き場を失った東ドイツの若者 たちが、ネオナチとなり外国人やユダヤ人を襲撃したり、放火 に走ったことが思い出された。
 今後、政権末期の小泉構造改革による、新自由主義、弱者切 捨ての矛盾がますます露骨になることが予想される。
 これら暴力的な妨害をはね返して頑張りたいものである。
 皆さんも街頭活動にはくれぐれもご注意あれ。