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生コン労組は何故弾圧されたか

2006/03/13 銀河 60代以上 画家

関西生コンの戦い
 関西生コンの武さん・門真市議の戸田さんの釈放は当然です がやはり嬉しいかぎりです。
 検察は次のように”事件のあらまし”を述べている。
 「昨年(04年)10月、連帯労組の被告は、大阪市西淀川区の生 コン会社に対し、生コン業界団体である「大阪広域生コンクリ ート協同組合」へ加盟させようと計画。加入を拒む同社の敷地 内に宣伝カーで乗りつけ、ミキサーカーの進行を阻むなどの業 務の妨害をした」
 「被害企業を協同組合に加入させることで、連帯労組の影響 力拡大をねらった。」
 一体これのどこが長期拘留の理由になるのであろうか。しか も戸田議員に対する関西生コン労組が金を渡したことが追加拘 留の理由になっていました。そしてやっと仮保釈されたのです 。
 周知のごとく、公共事業の予算が近年削減されてきたことが ゼネコン企業の深刻な不況を招き、生コン需要が激減する中で 生コン業界の熾烈な生き残り競争があり、安売り競争になろう としていました。それは労働者の低賃金と過重な労働を強制す るのと同時にセメントの水を増やすという事をして利益を確保 しようとする企業がでてきたのです。水増しセメントをシャブ コンと言うのですが、これは非常に危険な結果を招きます。そ れに対して関西生コンは「大阪広域生コンクリート協同組合」 を作り各企業に加入させて価格協定を結ばせ、労働者の利益と 不正なシャブコン納入を防いできたのであり、それに加入しな い企業に対して加入を強く求めるために宣伝カーを乗りつけた 。実際そのくらいのことをしなければ各企業の共倒れと劣悪な セメント工事の結果と大事故につながりかねないのです。これ は阪神大震災のときの高速道路倒壊のときにいかにコンクリー トが劣悪であったかは「コンクリートが危ない」岩波新書で科 学者が明らかにしてきたことであり、耐震建築問題で姉葉等の 問題でも指弾を受けている事態です。
 だから関西生コン武健一委員長は国から表彰状こそ貰うべき であるのに逮捕、長期拘留とは許されてはならないことです。 階級的労組の立場に立って戦いの先頭にたってきた関西生コン 労組に対する、改憲という戦争の時代に労働組合が抵抗するこ とを恐れる権力の予防弾圧であり、全労働者に対する見せしめ だったのです。この弾圧もまた憲法違反なのです。これから裁 判闘争のなかで弾圧の不当性が明らかにされていくでしょう。 そしてこの釈放という勝利がさらに関西生コンの戦いを強める でしょう。。
 雑誌「世界」2006年、2月号に「生コン労組は何故弾圧され たか」という特集があります。