5.1はメーデー(77回)であった。しかし、その盛り上がりは残念ながら乏しかった。しんぶん赤旗には、共産党のスローガンが掲載された。
多くの点で積極的内容が含まれている。憲法九条改正反対であること、対米従属の問題、医療制度改革の問題、小泉「改革」による格差と貧困の拡大の問題。しかし、重要な点が欠落している。
それは、労働者の団結・労働運動の昂揚の課題である。このように盛り上がらないメーデーの主な要因には、連合の路線があることは明らかである。同時に、労働者が、ほとんどが未組織な非正社員も含めて、苦難をかかえつつ、バラバラのままであることへの問題意識が乏しいのは心配である。また、地球環境問題に言及がないことも気がかりである。これは、中国への「配慮」であろうか?
いっぽう、なくても良いことが含まれている。それは、消費税増税容認(減税の否定)と「確かな野党」論である。これらにより、自公連立与党の存在を前提としつつ、共産党の野党としての前進に重点をおく昨年夏以来の主張の問題点が継続している。
皆様の地域でのメーデーはいかがでしたか?