このサイトにおける筆坂問題に関する議論はあまりに矮
小化されている。筆坂氏は共産党員であると同時に、主権者で
ある国民の代表者たる国会議員であった。
筆坂問題で最も重要なことは、主権者の代表である国会議員
という日本国憲法上の存在が、まるでワンマン経営者が気に入
らない従業員をその一存で一方的に解雇するかのように、いと
も簡単に罷免されたということだ。共産党国会議員には、日本
国憲法上の存在という重みはまったくない。つまり共産党にと
って、国会議員は共産党の単なる派遣社員に過ぎないのだ。(
共産党議員の給料の支給方法を想起してみよ!)
「市民の手による平和共同候補・平和共同リスト」の提案を 拒否する5/20の「赤旗」の論説を読んだ。確かに説得力の乏し い難解な文章だった。しかし、10回程読んで、要は「我が党は 面倒くさいことはやりたくありません!」というのがこの論説 の本旨であることに気づき、ようやく解読できた。
これら共産党の対応を見ていると、そもそも共産党は本当に 護憲・活憲勢力なのかという重大な疑念が湧いてくる。やはり 共産党は、護憲運動をも自分の党利党略に利用しているだけな のではないか。
共産党は完全に閉鎖的・排外主義的なムラ社会、セクト的な 擬似宗教団体と化しており、党外の人間とのコミュニケーショ ン能力や交渉能力を有する人間など1人もいない。だから他党 派との共闘・提携などそもそも不可能なのだ。共産党と社民党 との共闘なるものも、共産党の真意やその実効性は疑わしい。 共産党は当てにせず、計算からはずして運動を進めたほうが無 難だろう。